マルレーネ・デュマスとムンク展覧会 ムンク美術館
9月29日~2019年1月13日まで、ムンク美術館にて新展覧会「ムーンライズ。マルレーネ・デュマス&エドヴァルド・ムンク」(MOONRISE. MARLENE DUMAS & EDVARD MUNCH)が開催されます。
Foto:Ove Kvavik_Munchmuseet
オランダ・アムステルダムで活動する女性画家デュマス氏が、ムンクの作品から影響を受けたのは1981年。
ムンク美術館で、エロス、孤独や死が物語となったリトグラフ連作『アルファとオメガ』を見ました。
「私が描きたいと思っていた恋愛ストーリーを、ムンクは何年も前に実行していました」と、デュマスはプレスリリースで語ります。
STOP IN THE NAME (OF LOVE) Marlene Dumas, Stop in the Name (of Love), 2007-16. Oil on canvas. 90 x 70 cm. Collection of the artist. © Marlene Dumas. Photo © Peter Cox.
ムンクとデュマスの絵が隣同士で比較展示される中で、デュマスの同僚であるオランダの画家レナ・ダニエルズの作品も展示されています。ダニエルズは、「ムンクを現代画家として見つめるように」と、デュマスに教授した人物とされています。
TWO I'S FIGHTING OVER A DOT René Daniëls, Two I's Fighting Over a Dot, 1982. Oil on canvas. 200 x 140 cm.Collection Marlene Dumas. © René Daniëls. Photo: Peter Cox.
ムンクの56作品、ダニエルズの6作品、デュマスの73作品という、合計135作品が展示されています。
SUMMERNIGHT. THE VOICE Edvard Munch, Summernight. The voice, 1896. Photo: Richard Jeffries © The Munch Museum.
デュマスは、アルファとオメガが見ていたような「月の出」が、いかに女性らしく魔法めいたものか、同時に夜の暗黒の側面を連想させるものとして、観客に説明しようとしているそうです。
私個人的には、レナ・ダニエルズの窓などを描いた作品が、非常に強く印象に残りました。
今回の展示には、性的な描写がされた作品も多くあります。
『叫び』は展示に含まれず。オスロ国立美術館か、東京でのムンク展にて
『叫び』は今回の展示には含まれていません。国立美術館で『叫び』は鑑賞可能ですが、国立美術館は年内にクローズするため、来年はオスロで『叫び』を見ることができる時期が限定されます。
2018年10月27日(土)~2019年1月20日(日)には、東京都美術館にて、「ムンク展―共鳴する魂の叫び Munch: A Retrospective」展が開催予定。ムンク美術館から貸し出される『叫び』は、なんと日本で鑑賞可能となります。
ムンク美術館の営業時間、企画展の詳細は公式HPにて
Text: Asaki Abumi
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