カナダ郵政のストライキ

公開日 : 2011年06月28日
最終更新 :
筆者 : タマ治郎

カナダも日本と同じようにポストは赤です。確かフランスは黄色だったかな? カナダの郵便は日本と比べたらとぉ~ても遅れています。。。

1.日本の様に回収サービスがない。(家まで小包などを取りに来てくれない)

2.配達された時に不在だと、郵便局まで取りに行かなくてはいけない。(日本から大きな荷物が届いたとき、家にいないと郵便局まで行かなくてはいけないんですが、それがその次の日の午後以降でないと、その指定された郵便局にまだ配達されていない。そして指定された郵便局が毎回違う!一番近い所の時もあれば遠かったり。なんでも不在届けの紙が無くなったら違う場所から借りてくるかららしい。)

3.とりあえず高い!!(同じ大きさ、重さの荷物をカナダから日本へ送ると、日本からカナダへ送るのの2,3倍は軽くとられます。そしてオプションが船便か航空便でSAL便、EMSはありません。)

4.郵便配達は徒歩!!(小包はトラックですが、手紙は徒歩です。)

そんなカナダの郵便局、今日までストライキでした。最初は12日間の計画ストライキで、一日ごとストライキをする都市を変え、その後、月水金のみの営業、その後ロックアウトに。もめ事の始まりは、従業員の時給が最高$26という現状の中、新入社員からは初任給が時給にして$19にするという方針、そして有給休暇の減少から。確かにかなりのダウンですが、$19なら私働きます!!って感じです。それに反発したユニオンがストライキを起こし、延々と続き、最終的には職場閉鎖となってしまいました。

それを受けて政府はなんとかストライキを強制的に終わらせようと、法案を提案しましたがこれがまた難航。カナダは今年、国会議員の選挙があったばかりで、首相と与党はConservative(保守党)、そして今回多くの議席を集めた野党のNDP(新民主党)。この二つが対立しあってなかなか法案が可決しませんでした。(カナダの郵便局は国営なので与党は予算を減らしたいので郵便局側。NDPは政府介入に待ったをかけようとユニオン側。)

本来なら国会は6月23日に夏休みということで一旦、解散予定だったのですが、それを延長し土日返上で議論が繰り返されました。首相はソファで仮眠、議員にピザをふるまったそうです。(カナダ人は本当にピザ大好き!!そしてちょっと後ろめたいのか決まってノンシュガーのコーラやジンジャエールを飲みます。)

そして日曜の深夜、まず下院で可決され、その午後に上院で可決。今日、月曜日から郵便局は営業を始めました。そして国会はめでたく夏休みへ。私の彼の母は国会の図書館で働いているのですが、ここ1週間本当にめまぐるしかった様で、帰宅してから何もする気が起きないと言っていたので、ようやくオタワ市民も落ち着いてきたのでは?と思います。何せ、今週の金曜日はカナダ最大のお祭り、Canada Dayなのでみんなそれまでには終わらせようと必死でしたから。

日本からカナダへ荷物を届けようとしていた皆さん、今日からは通常通りです!

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筆者

カナダ特派員

タマ治郎

2009年よりカナダの首都オタワへ。人生の半分以上をカナダで過ごしてる事になりました。

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