Doors Open Ottawa 後半
会議所(オタワ・ユニオン駅)を後にし、ツアーに参加するためFaimont Chateau Laurierへ。
このホテル、今年で100周年を迎えたとお伝えしましたが、何かと一緒だと思いませんか?
そうです、あのタイタニック号の処女航海を迎えた年と同じなんです。
そしてこのホテル、このタイタニック号と深いかかわりがあります。
このChateau LaurierはGrand Trunk Systemというカナダのケベック州とオンタリオ州、そしてアメリカの州をつなぐ鉄道ライン(本社はイギリスのロンドン)の社長であったCharles Melville Hays によって創立されました。
駅とホテルを地下でつなげるという発想をしたのもこの方です。
そんな中、莫大なお金をこのユニオン駅とホテルを投資したHaysには批判の声が頻繁に浴びさせられました。そんな葛藤を避けるかのようにHaysは一家でイギリスに渡りました。そしてホテルのグランド・オープンの為にカナダに戻ろうとした時に、タイタニックで戻らないか?という誘いを受けたのです。
Haysはそのまま帰らぬ人となりホテルのグランド・オープンを見届けることはできませんでした。そのため、4月26日にオープン予定だったChateau Laurierは1912年の6月12日にオープン日をずらしました。
左がHays、右側がタイタニック号です。
ホテルにあるプール。ホテル利用者は無料ですが、ビジターは$20で利用する事が出来ます。
ちょっと歴史に詳しくなったところで、次の場所へ、リドー運河沿いにある、「Bytown Museum」へ。
この博物館は昔、リドー運河の閘門を建設する時に使われていた物置だったもの。
普段は入場料がかかりますが、Doors Open開催期間は無料で入ることが出来ます。
外見の感じではは小さいですが、中にはビデオ上映があったり見どころたくさん!
閘門の模型。リドー運河の閘門は今も使われているので、実際の様子を見ることが出来ますが、タイミングが合わないと見れません。私は残念ながら一度も見たことがないので、この模型は構造を理解するのに良かったです。
またカナダの建国の父とも呼ばれるThomas D'Arcy McGee の遺品なども展示されています。彼は頭を銃殺されてしまったので、顔が綺麗に残りませんでした。また彼は優れたジャーナリストでもあったので、顔の銅像ではなく、手の像が作られました。
こんな工具までメープルにしてしまうとは、さすが愛国心にあふれるカナダ人です。
本当はもう1箇所行きたかったのですが、4時までだったのでここまで。
普段立ち寄れない場所を見学出来るのって、なんだか小学校の社会科見学なんかを思い出します。でも毎日通勤途中に通り過ぎる建物の中に入ることが出来たりして楽しかったです。新しいottawaを見れた感じがします。
このDoors Open Ottawaは毎年行われているので、今年逃してしまった方は来年是非!!
筆者
カナダ特派員
タマ治郎
2009年よりカナダの首都オタワへ。人生の半分以上をカナダで過ごしてる事になりました。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。