一度は訪れたいモン・サン・ミッシェル

公開日 : 2000年08月14日
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日本でもテレビCFなどでお馴染みのモン・サン・ミシェル。フランスでは外国人ツーリストにとってパリに次ぐ人気の観光地だ。西暦708年のある夜、ノルマンディーのアヴランシュに住む司教の枕もとに大天使ミカエルが現れ、シシイの森の岩山に聖堂を造るように命じた。司教が神託に従って聖堂を立てると、大津波が森を飲み込んで岩山は海に浮かぶ島になる。これがモン・サン・ミシェルの起源だ(ミシェルはミカエルのフランス語読み)。  10世紀になると、キリスト教ベネディクト派の重要な巡礼地となり、島上の修道院は長い年月をかけて拡張される。そのためロマネスク、ゴシック、後期ゴシックと様々な建設様式の混在した建物となっているのだ。16世紀に入り、国王ルイ11世はなんとここを国家の牢獄とし、刑事犯、政治犯、革命家が投獄された。まもなくヴィクトル・ユゴーなどの知識人が聖地の名誉回復運動を始め、19世紀半ばに刑務所は廃止される。1874年に歴史的記念物に指定され、以降は観光地として繁栄し、現在、年間の観光客数は250万人を超える。パリからの日帰りバスツアーなどもあるので、この秋にパリ旅行を計画している人はぜひ足を伸ばしてほしい。

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モン・サン・ミッシェル

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