仏語で読もう『窓ぎわのトットちゃん』

公開日 : 2006年10月12日
最終更新 :
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フランスはこの週末、13〜15日が読書祭りLire en Fête となり、全国各地の図書館、本屋、公共ホールなどで読書会、朗読会、作家による講演会などが催される。

 パリ留学1年目、語学学校に通っていた時に先生が「フランス語力上達のためにはなるべく本を読むように。その際に分からない単語があっても、いちいち辞書を引かないように、それをしていると、読書の楽しみが薄らいでしまうので」と言った。確かにあまり語彙力がないうちに難しい本に挑戦すると、本を読み進める時間より、辞書を引く時間の方が長くなり、嫌気がさしてくる。それで先生は子ども向けの簡単な本を選ぶか、もしくは翻訳をすでに読んでいて、内容を知っているものがいい、とアドバイスしてくれた。そういう意味では読んだことのある日本の作品の仏訳を読むのもまた、勉強になるはず。

ということで、お勧めの一冊は今年の春にフランスで刊行された”Totto-chan La petite fille à la fenêtre”、そう、日本で大ベストセラーとなった黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』の仏訳本だ。帯によると日本では800万部売れて(そんなに売れたんだ!)、世界33カ国で翻訳されているという。この本なら読んだ人も多いだろうし、フランス語訳も上手で、すらすらと読みやすい。また、この日本語はこう仏訳するのか、なんてことも分かって面白い。ちんどん屋をmusicien de rueストリートミュージシャンと訳していたりするのは??と思えるが、この訳者はきちんと欄外でchindon’yaの説明をしている。

Presses de la renaissance刊 20euros

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