ミシュランに15年間掲載、日本人シェフの店

公開日 : 2009年04月17日

最終更新 : 2009年04月17日

筆者 : 江草由香

フランス伝統料理のレストラン、ア・ラ・ボンヌ・ターブルは、ルドワイヤン、ギイサヴォワなどの一流店で腕をふるっていた河本芳孝シェフが、15年前に創業し、以後、今日まで毎年、ミシュランガイドに掲載されている有名店。落ち着いたクラシックな内装、銀製カトラリー、布製のテーブルクロスにナプキン、行き届いたサービス。

料理は、「旬のものをシンプルに調理する」がモットーの河本シェフが、市場に足を運んで厳選した素材を使っている。固定メニューの他に、黒板に記された日替わり料理があって、前菜、メイン、デザートがそれぞれ３〜４点づつ。今の季節なら、前菜は白アスパラガスのクリーム・ソースがけ、デザートならいちごのミルフィーユなど、春を感じさせるものが並ぶ。メインは、オリーブ・オイルを使ったマグロのレア・ステーキ、舌平目のムニエル、オマールエビのローストなど、魚料理に定評がある。また、特製スフレは焼き上げるのに25分かかるので、早めにオーダーしたい。

昼はアミューズブッシュ（先付け）＋前菜＋メイン＋デザートまたはチーズ＋プチフールで26euros〜、夜はアミューズブッシュ＋前菜＋メイン＋チーズ＋デザート＋プチフールで30euros〜。日本人客が来ると、必ずシェフが出てきて、料理の内容をていねいに（もちろん日本語で）説明してくれる。モンパルナスから地下鉄で7分ほど。駅に近く、治安のいい地域なので、ゆっくりとディナーを楽しんで、少し遅くなっても心配がない。

これだけ質の高い料理とサービスをリーズナブルな値段で味わえるなんて、いい店を見つけた！と幸せな気分になった。