パリで体験できる本場のメートル

公開日 : 2013年05月28日
最終更新 :
DSC_0020.jpg

「メートル」といっても、給仕長(メートル・ドテル)のことではなく、単位の話。私たちが何気なく使っている単位「メートル」は、18世紀末にフランスでその基準が算出されました。普遍的な基準を作るためと言っても、それまで慣れ親しんできた単位から人々は簡単に乗り換えられないわけで、当時広めるためにパリ市内にメートルの長さを示した原器が、16ヵ所設置されたそうです。そのうち2ヵ所が現在も残っています。

1つ目は市内6区リュクサンブール宮に面したヴォージラール通りの、宮殿から通りを挟んだ反対側にあるアーケードの端です。

DSC_0016.jpg

2つ目は市内1区ヴァンドーム広場にある、司法省入口の左側です。

DSC_0019.jpg

現存する2点のうち、設置当初から同じ場所に留まっているのは前者のみ。ちなみにオリジナルのメートル原器は、パリ郊外にある国際度量衡局に保管されています。ただし現在はこの原器を基準にしているわけではなく、1秒の299792458分の1の時間に、光が真空中を伝わる距離を1mと定めています。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。