建物に奥に隠れるパリの巨大コロッセオ
コロッセオと言えばローマにあるものが有名ですが、じつはパリ市内にもガロ・ロマン時代に建てられた円形劇場が残っています。
場所は市内5区。通りからは建物に囲まれて見えませんが、一角にあるトンネルを抜けると、1万7000人収容可能だった円形劇場アレーヌ・ド・リュテスが姿を現します。
この劇場が建てられてたのは紀元前1世紀末。3世紀末くらいまで使われていたそうですが、時代とともに埋もれ、1858年まで忘れ去られていました。しかし、その後発見され、1869年から現在のように公開・保存されています。
中では近所の子供たちが遊んでいたり、ベンチに座りランチをしている人がいたりするなど、のんびりした雰囲気。パリの建築群に囲まれて、ぽっかり円形に空いている様は、とても不思議な気持ちになります。パリの中でもとても落ち着ける場所の一つです。
【今の服装】
昼間の日なたはTシャツのみで十分なほど気温は上がっています。ただしパリの天候は変わりやすく、急に気温が下がる日も多いです。万が一にそなえて羽織るものがあったほうが良いでしょう。
(6月お題"わたしの街の隠れた絶景スポット")
【データ】
Arènes de Lutèce(アレーヌ・ド・リュテス)
住所:49 rue Monge et rue de Navarre 75005
開場時間:8時~19時(土・日曜・祝日9時〜19時)※冬期は18時まで
入場料:無料
最寄り駅:地下鉄7番線Place Monge
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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