今年一番おいしいパン屋はどこか? 2015年バゲットコンクール
毎年パリで「バゲット・コンクール」という、どこのバゲット(日本でいうところのフランスパン)がおいしいか、を決める催しが開かれています。「焼き加減」「味」「中身」「香り」「見た目」が審査され、優勝者には4000ユーロの賞金とエリゼ宮(大統領府)に1年間、納入できる特典がもらえます。毎年コンクールの時期になると、バゲット好きの間で「今年の優勝はここだった! 」と話題になるのですが、今回は誰が、その栄光に輝いたのでしょうか?
1位から10位までの受賞者と住所は次の通りでした。
1. Monsieur Djibril BODIAN:38 rue des Abbesses 75018
2. Monsieur Sami BOUATTOUR:193 rue de Tolbiac 75013
3. HURE:150 avenue Victor Hugo 75116
4. Messieurs Christian VABRET et Philippe SAMOES:30 rue d'Alésia 75014
5. Monsieur Jacky RENOUF:249 boulevard Voltaire 75011
6. Monsieur Régis CHEVANT:152 avenue de Versailles 75016
7. Monsieur Charles-Didier TCHOUASSI:63 rue de Turbigo 75003
8. Ex Aequo Jean-José PHILIPPE:25 avenue de Saint-Ouen 75017
8. Ex Aequo Les Gourmandises d'Eiffel:187 rue de Grenelle 75007
9. Monsieur Abdallah MOURAG:85 rue Saint-Dominique 75007
10. Monsieur Guillaume DELCOURT:100 rue Boileau 75016
今年は2010年の優勝者が再びトップに返り咲きました。モンマルトルにある「ル・グルニエ・ア・パン」の職人ジブリル・ボディアンさんです。セネガル出身のボディアンさんは父親もパン職人の2代目。2010年の受賞時に、ガイドブックなど日本のメディアでも多く取り上げられたため、ご存知の方もいると思います。
2位以下も遜色ないおいしさですので、宿泊場所近くにある店を選んで、買ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、バゲットの中でも伝統的なものが「トラディション」という種類(「トラディション」はフランス語で「伝統」という意味)。じつは、どのように作っても良いというわけではありません。1993年9月13日に定められた法律で、原材料と製法が定められており、それに沿ったバゲットでないと「トラディション」と名乗れません。ちなみに本日9月13日のグーグル・フランスは、トップページがバゲットでした。
パン屋は、手軽に体験できるフランス文化の1つです。私がパリへ来た時にまず感動したのが、パンのおいしさと、日本とは比べものにならないレベルの高さでした。フランスへ来たら、ぜひ試してみてください!
(9月お題"パン")
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。