フランスで1年の始まりは「ガレット・デ・ロワ」から

公開日 : 2016年01月28日
最終更新 :
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フランスの1月の風物詩といえばガレット・デ・ロワ。アーモンドクリームが入ったパイに、フェーブと呼ばれる小さな陶器のオブジェを入れ込んで焼き上げたお菓子です。本来はキリスト教で公現祭の日に食べるものですが、1月の1ヶ月間はいつもパン屋で売られ、この時期にパリを訪れると、庶民的な店から日本でも知られているような高級店まで、様々なガレット・デ・ロワが街中に並んでいます。

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ガレット・デ・ロワを切り分けた時に、フェーブを含む片に当たった人は、その1年間幸福が訪れると言われています。そして当たった人は王冠を被り、皆から祝福されます。ちなみに「ロワ(Rois)」とは「王たち」という意味。聖書に登場する東方の三博士のことです。

パン屋に並んでいるガレット・デ・ロワは様々なサイズがあります。大抵は4人用くらいの大きさから。それより小さなものもありますが、大抵はフェーブが入っていません。ガレット・デ・ロワを丸ごと買わなくても、大きなものを1人用サイズに切り分け、バラ売りしている店も多いです。その場合だとフェーブも入っているため、人数が揃わずとも雰囲気を味わえます。

皆で囲んで食べるのも楽しいですし、一人の場合は運試しに1切れ買って、フランス文化の一端に触れることも可能です。

(1月お題"縁起物")

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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