暮らすように旅するなら今! パリ空いてます
バカンス真っ最中のパリ。この時期、多くのフランス人は長期の休みを取り休暇に出かけるため、街が一気に空きます。普段は混んでいる朝の地下鉄が空いていたり、地元で人気のカフェがガラガラだったり、とにかく人がいません(観光客相手の美術館などはいつも通り混んでいます)。
「パリは一度来ていて、主要スポットは一通り巡った」「観光地をハシゴするのではなく、暮らすようにゆっくり過ごす旅行にしたい」という方は、今が狙い目。街中はどこも空いています!
街の空き具合に加えて、この時期が狙い目なのは日が長いこと。治安がそこまで悪くない地区だとしても、知らない街で暗い中を歩くのは不安という人も多いでsy。今は21時過ぎまで明るいため、少しくらい遅くなっても、景色を楽しみながら帰れます(暗くなり夜の日が灯されたパリも素敵ですが)。
夕方からカフェのテラスで飲み始めて、2軒目に行く時間になってもまだ明るい......。最近は気温も涼しくなり、本当に気持ちの良い季節です。
一方で、お目当てのレストランが休暇に入っていることは多々ありますし、工事も多く、現在はRER A線とRER C線の一部が不通になっています。そのためマルシェで買った食材で自炊するなど、1カ所滞在型の旅行にはぴったりです。
【2016年RER線運休状況】
RER A線(ラ・デファンス〜ナシオン間):
RER C線(アベニュー・アンリ・マルタン及びジャベル〜パリ・オステルリッツ間):
この時期におすすめなのがセーヌ河畔。夕方になると、パリ居残り組の人々が酒とツマミ片手に現れます。川を通る涼しい風に吹かれながら、カラッと晴れた日の下、ワインやビールを飲む......フランス人のマネをして、観光で訪れた人もぜひピクニックを楽しでみてください。ただし、酔っ払ったピクニック客を狙うスリもいるため貴重品には注意を! ピクニックだけが目的なら食べ物と飲み物だけを持って、最小限の所持品で出かけても良いですね。素敵な思い出になるはずです。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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