再生可能エネルギーのみを使う船が仏から世界一周へ

公開日 : 2017年04月13日
最終更新 :
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(c) Energy Observer - Jérémy Bidon

仏北西部の港町サン・マロから、再生可能エネルギーのみを動力とした船「エナジー・オブザーバー」が世界一周へ向けて出航します。

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(c) Energy Observer - Jérémy Bidon

同船は、以前日本にも飛来したことがある、太陽光を使って飛ぶ飛行機「ソーラー・インパルス2」の船版のようなもの。甲板一面に設置された太陽光パネル、両脇に設けられた風力発電機、そして水から水素と酸素を作り出す装置を備え、これらから作られた電力でモーターを動かし、進みます。

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(c) Energy Observer - Pierrick Contin

全長30.5m、全幅12.8mの同船は、プロジェクトの代表者であり船長を務めるビクトリアン・エルサール氏と遠征隊長ジェローム・ドゥラフォス氏を中心に、約60人のチームで予算500万ユーロ(約5億8000万円)かけて造られました。4月14日の進水式を含む同17日までサン・マロにおける披露が終わった後は、50カ国101の港を6年間かけて巡ります。再生可能エネルギーのテストおよび、それら代替・耐用性を世間に広く証明するのが目的です。

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(c) Kadeg Boucher / Energy Observer

サン・マロはかつて海賊の港町といわれた場所。「フランス人でもブルターニュ人でもなく、サン・マロ人だ」という言葉があるほど独立心に富んでいます。この港から、今までの枠組みを超えた次世代エネルギーを動力とする船が航海に出るのは、とても象徴的です。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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