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フランス/パリ特派員ブログ 加藤 亨延

フランス・パリ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2017年5月 3日

関係者オンリーのカンヌ映画祭を観光客としてどう楽しむか?


関係者オンリーのカンヌ映画祭を観光客としてどう楽しむか?

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5月17日から28日まで、今年も仏南部カンヌ市で世界3大映画祭の1つカンヌ国際映画祭(第70回)が開かれます。同映画祭は、映画関係者およびメディア向けの閉じられたイベントであるため、登録証なしの一般参加はできません。そのため観光客は会場となるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレには入れませんが、周囲では映画祭に関連した催しも開かれ、映画祭の雰囲気は味わえます。

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映画祭は初日の夜に行われる開幕式から始まり、2017年のオープニング作品はフランスの映画監督アルノー・デプレシャンの『レ・ファントム・ディスマエル』に決まりました。


カンヌ映画祭で上映される映画は、部門ごとにカテゴリー分けされています。映画祭の中心的存在であり最優秀賞パルムドールを競うのがコンペティション部門です。2017年の審査委員長はスペインの映画監督ペドロ・アルモドバル。日本からは河瀬直美監督の『光』が同部門にノミネートされています。


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コンペティション部門の他には、ある視点部門(2017年は黒沢清監督『散歩する侵略者』がノミネート)、短編部門(15分以内)、シネフォンダシヨン部門(学生作品)といったカテゴリーがあり、加えてスペシャルスクリーニング(特別招待)やコンペティション外(アウト・オブ・コンペティション)作品などが並びます。つまり、一口に「カンヌ国際映画祭」といってもさまざまな部門に分かれます。映画の興行宣伝で「カンヌ上映作品」という文言が並ぶことがありますが、カンヌ映画祭のどのカテゴリーでの上映かによって、かなり変わってきます。


映画祭の期間中に限らず定番なのが、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ敷地内にある有名映画監督の手形。そして映画祭期間中は、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレの隣マセビーチで「シネマ・ドゥ・ラ・プラージュ」が開催されます。毎晩21時から開かれ、座席数の範囲内で誰でも自由に鑑賞可能です。監督や俳優が登壇することもあります。


【2017年上映プログラム】
5月18日:ペドロ・アルモドバル『オール・アバウト・マイ・マザー』
5月19日:アラン・パーカー『ダウンタウン物語』
5月20日:ジョン・バダム『サタデー・ナイト・フィーバー』
5月21日:コンサート(雨天の場合は22日)
5月22日:マイケル・ベイ『バッドボーイズ』
5月23日:コスタ・ガブラス『ミッシング』
5月24日:ヒュー・ハドソン『炎のランナー』
5月25日:シネ・コンサート(トニー・ガトリフ:雨天の場合は26日)
5月26日:アンリ・ベルヌイユ『ダンケルク』
5月27日:ドゥ二・ヴィルヌーブ『Un 32 août sur terre』


一般にアクセスできる範囲でのパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレのレッドカーペット近くは、映画祭が始まる前からイスや脚立などですでに陣取られており、現地数日間の滞在で良い場所を確保することは難しいでしょう。


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ビーチ沿いには高級ホテルが立ち並んでいます。そこでは映画祭の合間に映画関係者が休憩していることも多いです。ホテル内のカフェなどは誰でも利用できるため、お目当の監督や俳優に偶然会えるかもしれません。また街中ですれ違うことや、映画祭直前および期間中にエールフランスが運行しているパリ・ニース間のフライトにも、有名人が乗っていることは多いです。


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映画祭の期間中、カンヌ市内のホテルは高騰します(ホテルによりますが通常期の4、5倍の値段)。電車で40分のニースまで行けば値段は落ち着くため、移動が苦ではないならここに宿をとっても良いですし、アンティーブなどニースとカンヌの間にいくつかあるビーチリゾートも、ゆっくり過ごせておすすめです。

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      加藤 亨延
      ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。日・仏・英の比較文化が専門。ロンドンにて公共政策学修士を修めた後、日本で雑誌記者として活動する。2009年よりパリ在住。取材経験はカンヌ国際映画祭、パリ同時多発テロ事件、ブリュッセル連続テロ事件、ニーステロ事件、仏大統領選など。欧州を中心に約60カ国800都市に渡航経験あり。仏外務省が発給する記者証所持。元ANNパリ支局勤務。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。お仕事などのお問い合わせはこちら、またはメールにて。
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