フランス人にみそはどう受けるのか? パリで秋田県イベント

公開日 : 2017年10月31日
最終更新 :
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今週から来週にかけて、パリ市内では秋田県の企業による販促イベントが、大小いくつか集まっています。その最初として、同県湯沢市に蔵を構える、みそとしょうゆの醸造元・石孫本店のイベントへ行ってきました。

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市内3区にある、お好み焼き屋「オコムス」を使い開かれた同イベントでは、秋田名物のきりたんぽ鍋をはじめ、みそとしょうゆを使った料理やスイーツが提供されました。

店内では、まず1年寝かしたみそと3年寝かしたみその2種類を味見。1年目のものは、まだお米の形が残りつつ味もやわらかですが、3年目のものは味もしっかりとして、色も黒っぽく変化。同じ原料、製法でも、まったく違う特徴のみそになっています。

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その後、みそを使った1口サイズの料理が各種並びます。なかでも気になったのが、みそとハチミツを合わせたもの。この甘塩っぱさはイベントに来ていたフランス人にも好評だったそうです。お好み焼きのソースやウナギの蒲焼に使われるたれといった、同様の味は常にフランス人に受けが良く、今回もそれが実証された形です。

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スイーツとしては、マレ地区にある日本人ショコラティエールの店「レ・トロワ・ショコラ」とコラボした、みそとしょうゆを使ったチョコレートもありました。こちらはダークチョコレートの苦さとこく、ほんのりと感じる甘さに、みそなどの塩気がアクセントとして効いた品になっていました。

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「フランスで日本食が人気」といったことが、日本ではしばしば伝えられることもあるかもしれません。確かに、日本食そのものはフランスで認知度はありますが、すしやラーメンといったステレオタイプなイメージで止まっていることが多く、表層的なレベルからは、なかなか抜け出してはいません。今回のような、みそやしょうゆの特定銘柄といったような一段掘り下げたものについては、一般的にはまだまだ認知度は低いです。

石孫本店の一部商品はパリ市内の日本食品店でも購入できるそうで、こういう催しを通して1人でも多くフランス人に訴えかけ、少しずつ日本の商品が広がっていけば良いですね。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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