パリの最高級ホテル「ル・ムーリス」で秋田県産品の展示会が開催

公開日 : 2017年11月07日
最終更新 :
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前回に引き続き、今回も秋田県産品のイベントへ行ってきました。開催場所はパラスホテルである「ル・ムーリス」。「パラス」とはフランスのホテルの格付けにおいて、最上位となるホテルのことを指します。

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今回のイベントではル・ムーリス内「サロン・ポンパドール」を借りて、フランスを代表する料理人ジョエル・ロブション氏の息子さんルイ・ロブション氏が代表を務めるジャパン・エクスキューズ株式会社によって、秋田県の日本酒を中心に食品、工芸品など10数の生産者の展示会が行われました。

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会場で大部分を占めていたのが日本酒です。どの蔵元のものも総じて評判は良かったのですが、特にフランス人受けしそうだったのが秋田酒類製造の「高清水 加温熟成解脱酒」と鈴木酒造店の「発泡清酒 ラシャンテ」でした。

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「高清水 加温熟成解脱酒」は、古酒を思わせる深みと、ハチミツやレーズンのような甘さを感じさせるお酒。すっきりとした味わいの日本酒と比べて、ワインを飲み慣れているフランス人へ寄り添うように入っていきます。梅酒もフランス人受けは良いですが、いかにワインから障壁を低く味覚を日本酒へとつなげられるかが、フランスで日本酒を売る鍵かもしれません。

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「発泡清酒 ラシャンテ」は、フルーツの酸味に甘さがアクセントとして加わった発泡酒です。後から味を添加しているわけではなく、お米そのものから造られた甘さのため、きれいに整えられています。すでにフランスで流通している宝酒造のスパークリング清酒「澪」と同じく、まず「飲みやすさ」が導入口としては大切な気がします。

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日本酒の他には、小川の稲庭うどん、雄勝野きむらやのいぶりがっこ(囲炉裏火で燻煙・乾燥させたたくあん)、伝統工芸である漆器の川連塗なども出展していました。日本酒もそうですが、こういったものはパリではなかなか触れる機会がないため、これら催しを通して少しでもフランスで知られる機会になればと思います。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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