2018年は自衛隊も招待、7月14日「革命記念日」のシャンゼリゼ軍事パレード

公開日 : 2018年07月15日
最終更新 :
PYK_3215.jpg

今年は日仏交流160年を記念して、7月14日革命記念日にシャンゼリゼ通りで毎年行われている軍事パレードに、陸上自衛隊が参加しました。

今年の招待された日本とシンガポールの部隊は、シャンゼリゼ通りのシャンゼリゼ・クレマンソー駅付近から、マクロン大統領はじめ来賓が座るコンコルド広場までの約700メートルを行進。パレードの参観には当初、安倍晋三首相も招かれていましたが、西日本豪雨への対応で訪欧を取りやめ。安倍首相の代わりに河野太郎外相が来仏しました。

PYK_3257.jpg

(シャンゼリゼ通りを入場するマクロン大統領)

革命記念日の軍事パレードの見所は、何と言っても各部隊の出で立ちです。招待国の部隊に続き、フランスの各部隊がその後を進んでいくのですが、部隊の創設時期や場所によって、それぞれの制服のデザインがとても異なります。

まず共和国親衛隊の騎兵連隊は、とても華やかな制服。もっとも観客の目を引きます。また外人部隊の兵隊の一部は、皮のエプロンをしてヒゲをたくわえ、手には斧を持つなどユニークです。

PYK_3244.jpg

全身真っ白の制服に身を包むのがアルペン猟兵。陸軍の山岳部隊で山での戦闘のスペシャリストです。

PYK_3308.jpg

マントをなびかせて歩くのがスパッヒ連隊。フランスの旧植民地であった、北アフリカ現地民で構成された騎兵を元にする部隊です。このマントようなものは、北アフリカでよく着られる外套が起源です。

PYK_3315.jpg

最後に沿道の観客からの大きな拍手で迎えられるのが消防隊。フランス人の人気職業です。災害救助犬も一緒に行進します。

PYK_3326.jpg

徒歩でのパレードの後は、戦車やトラックなど軍事車両が続きます。

PYK_3339.jpg

地上だけではなく空もパレードが行われます。オープニングは、空軍のアクロバット部隊パトルイユ・ド・フランスが務めます。シャンゼリゼ通り上に描くトリコロールを先頭に、主力戦闘機ラファールなどの編隊が続きました。

ただ今年はトラブルも。トリコロール(青・白・赤)を描いたつもりが、一番端の青の部分がなぜか赤に。この辺りが、いい加減なフランスらしいというか、何というか......。

PYK_3267.jpg

7月14日の革命記念日が終わると、フランスでは本格的なバカンスシーズンへ突入します。パリからどんどん人が減り、観光客の割合がさらに増える時期になっていきます。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。