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フランス/パリ特派員ブログ 加藤 亨延

フランス・パリ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2018年12月 1日

2018年末のシャンゼリゼ通りの様子と「黄色いベスト」デモの影響


2018年末のシャンゼリゼ通りの様子と「黄色いベスト」デモの影響

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11月22日に今年のシャンゼリゼ通りのイルミネーションが始まりました。今年のイルミネーションは初めて通り沿い400本の木々が赤に。LEDライトを使ったイルミネーションが伝統的な装飾と現代的な瞬きを装い、夢のような場面を作り出しています。今年はファッションデザイナーのカール・ラガーフェルドさんにより、点灯式が行われました。


......と今年末のシャンゼリゼ通りについてのブログを展開しようと思っていたのですが、2018年末は騒々しいクリスマスシーズンの幕開けになりました。11月17日から「Gillet jaune(黄色いベスト)」と呼ばれる、反射板が付いた工事などで着られる蛍光色の黄色のベストを身にまとった参加者が、道路封鎖をするデモがフランス各地で行われています。理由は燃料税の値上げへの反対です。


11月24日は約8000人がパリでデモのに参加。シャンゼリゼ通りには約5000人が集結しました。参加者の一部が治安部隊と衝突して、通りにある店舗を壊す、工事用の柵などでバリゲードを作る、敷石を投石する、火災が起きる、などの騒動に。そこで今回は、この「黄色いベスト」デモとシャンゼリゼ通りのイルミネーションについて、説明と注意をお知らせします。

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■Q1. 普段のシャンゼリゼ通りは安全ですか?


安全です。ただしデモが行われている時、またはシャンゼリゼ通り以外でもデモに遭遇した際には、すぐに離れてください。デモ参加者は平和的なデモを望む人も多いですが、一部の参加者は過激な行動を取ります(一部の参加者は暴れるために参加しているような雰囲気の人もいます)。彼らと治安部隊とが衝突すると、治安部隊は催涙弾や放水などで鎮圧を図ります。取材する報道カメラマンなどは、あらかじめヘルメットやマスクをしている人もいます。観光客が野次馬として近づくと危険です。またシャンゼリゼ通りでデモが行われても、その後押し出されて市内を治安部隊と衝突しながら移動する場合もあります。


■Q2. 「黄色いベスト」デモはどこで行われますか?


「黄色いベスト」デモはSNSなどを通じて呼びかけられ、活動が行われます。デモを行う「Acte 3 Macron démissionne !」によると、12月1日のデモは、このブログを書いている時点では凱旋門集合が呼びかけられていますが、その時の状況次第で動きはさまざまに変わっていくと思われます。


パリ警視庁によると、12月1日に関してはシャンゼリゼ通りの通行止めと、カバンの中身や身分証明書のチェックが行われます。またシャンゼリゼ通りを中心とした広い範囲で交通制限が行われます。コンコルド広場、ボーヴォー広場(大統領府および内務省前)、首相府、国民議会は閉鎖されます。


■Q3. デモが起きた時に公共交通機関はどうなりますか?


デモ発生場所に最寄りの地下鉄駅は、高い確率で閉鎖になります。閉鎖駅がある場合、地下鉄などはその駅には止まらず通過します。12月1日については、シャンゼリゼ通り沿いにある駅を中心に、すでに閉鎖の可能性が示唆されています。最新の運行情報はパリ交通公団(RATP)のサイト で常に更新されていますので、そちらを参考にしてください。バスやタクシーは警察によって通行制限がかかる範囲によって、大きく影響を受けます。


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■Q4. パリそのものは安全ですか?


安全です。デモが起きている場所を避ければ、いつも通りに観光していて、まったく問題はありません。しかし、安全と言っても観光客(そしてアジア人)は目立ちますので、通常の犯罪であるスリなどには遭遇する可能性はあります。日本にいる以上に気を配って(背中に目があるような気持ちで)、ちょうど良いくらいでしょうか。あまりにおどおどしていても、逆に狙われたりしますので、常に気丈な態度でいることも重要です。そして身の危険を感じる最悪のケースに遭遇したら、その時は金品はあきらめて、自らの安全を優先してください。


■Q5. なぜフランス人はデモをして怒っているのですか?


事の発端はフランス政府が燃料税の値上げを決めたことです。そのことに対して一部のフランス人が反発しSNSなどで呼びかけを行い広がりました。加えて、現在マクロン大統領の支持率は、仏ルポワン誌によると支持が26%、不支持が70%と高くありません。それら反マクロン感情も重なっています。


■Q6. マクロン大統領の人気はなぜ落ちているのでしょうか?


マクロン大統領に対する支持率の低迷は、経済の伸び悩みや雇用不安があるフランスにおいて、マクロン大統領が就任以来、政策を通して明らかな効果を出せていないためです。フランスはとても社会主義的な国柄ですが、マクロン大統領はその中で積み重なった歪みを是正し(もちろん今までのフランスの政策は良い面もあります)、雇用改革などを通して経済を活性化することを目指しています。それらが目に見えて効果を出していれば別ですが、そこには達していないということと、既存のシステムを変えることに対する反発もあります。


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■Q7. 肝心のシャンゼリゼ通りのイルミネーションはいつまでですか?


2019年1月9日までです。12月24日と同31日はイルミネーションは夜通し点灯されています。


【データ】
Avenue des Champs-Élysées(シャンゼリゼ通り)
点灯期間:2018年11月22日〜2019年1月9日
点灯時間:17時〜翌2時(12月24日と同31日は夜通し点灯)


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      加藤 亨延
      ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。日・仏・英の比較文化が専門。ロンドンにて公共政策学修士を修めた後、日本で雑誌記者として活動する。2009年よりパリ在住。取材経験はカンヌ国際映画祭、パリ同時多発テロ事件、ブリュッセル連続テロ事件、ニーステロ事件、仏大統領選など。欧州を中心に約60カ国800都市に渡航経験あり。仏外務省が発給する記者証所持。元ANNパリ支局勤務。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。お仕事などのお問い合わせはこちら、またはメールにて。
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