大統領や首相も来場、年に1回開かれる出版見本市「リーブル・パリ」

公開日 : 2019年03月22日
最終更新 :
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パリでは年間を通してさまざまな分野の見本市が開かれています。サロン・デュ・ショコラなどもその一例。フランスはファッション、グルメなどに目が行きがちですが、文学も盛んな国です。その中で本や出版を扱ったものがパリ市内南部ポルト・ド・ベルサイユの展示会会場で開かれるリーブル・パリ(Livre Paris)です。

1981年から始まった同イベントは2019年で39回目。今年は3月15日から同18日まで行われました。その会期前夜14日に行われたオープニングイベントに行ってきました。

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今回はフィリップ仏首相により開会式が執り行われ開幕。ヨーロッパが大陸としての、スロバキアのブラチスラバが都市としての、オマーンが国として招待されるなどしました。

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(会場を巡るフィリップ仏首相)

会場内はガイドブックから、フランス文学、そして日本の漫画の翻訳版を発売する会社まで、さまざまな出版社が出展しています。14日は関係者向けのオープニングイベントということもあり、各出版社のブースではシャンパンや軽食が並びました。

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リーブル・パリによると今回は50カ国から3000人の著者と1200人の出展者が集まったとのこと。来場者も16万人を超えました。

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各ブースをのぞきつつ聞いた話で面白かったのが、日本の漫画をフランス語圏で翻訳出版する会社の人の話。『NARUTO -ナルト-』など少年漫画は相変わらずフランス語圏でも受けていますが、日本の少女漫画もフランス語圏では販売されています。ただ恋愛の仕方が日本とフランス語圏では違うため、その辺りのことも考えつつ翻訳する漫画を選んでいるのだとか。

今回はもう閉幕してしまいましたが、来年2020年は3月20日から23日まで開かれる予定です。本に興味がある人は一度出かけてみることをおすすめします。

【データ】

住所:Paris Expo Porte de Versailles - 1 Place de la Porte de Versailles

75015 Paris

期間:2019年3月15日〜3月18日

時間:10〜20時(17日は〜17時、18日は12〜18時)

入場料:8〜10ユーロ

最寄り駅:地下鉄12号線、トラムT2、T3線Porte de Versailles

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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