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フランス/パリ特派員ブログ 加藤 亨延

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2019年10月31日

パリで犯罪に合わないために実践したい対策と行動10項目【スリ防止】


パリで犯罪に合わないために実践したい対策と行動10項目【スリ防止】

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日本国内と勝手が違うパリでは、注意していても少しの気の緩みから、スリなどの被害に遭ってしまうことがあります。そこで今回は、普段私が意識的、もしくは無意識的に心がけている、町歩きの方法をご紹介しようと思います。

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1. 行動は迅速に!標的となることを避ける


私は市内を移動するときは、なるべく歩く速さを上げるようにしています。歩く速度が早いと、スリの標的となる可能性が減ります。


町中でスリを観察していると(偶然見かけると)、彼ら(彼女ら)は標的と歩速を合わせながら、標的の背後にそっと近づき、気づかれずにカバンから貴重品を抜こうとしています。ゆっくり移動している人の方が狙われやすいです。


2. 市内散策時は全方向にアンテナを張る


町中は前後左右上下360度、大小の危険に囲まれているという認識を持つことが大切です。道を歩くときは、前方からどのような人が歩いてくるかを把握しながら歩きます。


ゆっくり散歩をしているお年寄りから、喋りながら歩く学生、足早のビジネスマンなど、さまざまな人とすれ違うでしょう。彼らの様子を瞬時に判断し、少しでも「怪しいな」と認識できる人が前方にいたら、万が一の際の回避行動を頭の中でシミュレーションするか、距離を取ります。疑わしきは不用意に近づかず、何かに巻き込まれる可能性を減らすことが大切です。


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スリに限らず、さまざまな手がかりから、予防行動を取ることも大事です。例えば、晴れているのに路面が濡れているとします。その場合は、建物の上階の人が窓際に出したプランターに水やりをしている可能性がパリでは高いので、その濡れている部分を歩かないことで、もしかしたら再び注がれるかもしれない頭上からの2弾目、3弾目の水を回避します。路面で気をつけるべきは犬のフンだけではありません......!


これらを町中で拾えるヒントを、歩きながら瞬時に解析しつつ、目的地までもっとも安全と思われる経路を取ります。


3. 行動は不規則にして緩急をつける


1で歩く速さについてお伝えしましたが、場合によっては歩速に緩急をつけることも有効です。


例えば、自動改札において、前の人にくっ付いて通ろうとする人が、しばしばいます。ただのキセル目的ならスリなどの直接被害にはなりませんが、もしかしたらその際にスリを働く人もいるかもしれません。改札口手前まではスピードを緩めて歩き、改札口を潜る手前で速度を上げて、狙っている人の不意をついてもいいかもしれません。


もちろん、その手前までに2のように周囲に注意を払い、狙うそぶりをしている人がいないかどうか把握することは大切です。注意深い観察が必要です。


4. 自分の防衛可能な範囲を認識する


取られてほしくない貴重品を、必要以上に分散しないことをおすすめします。


手は2つしかありませんので、ふいに襲われた時は、同時に最大で2ヵ所までしか防げません。片手でカバンを押さえて、もう片方の手でポケットのスマホを守ると、それ以上の守備ができません。例えば、もし胸ポケットに財布が入っていたら、その部分はガラ空きになってしまいます。


例えば、スリ集団に囲まれた時など、2ヵ所以上に分散していると、3ヵ所目以降のものが、相手の手に渡る可能性が出てきます。また、スリっぽい集団と同じ車両に乗り合わせたときに、すべての箇所に気を配ることができません。


5. 相手に心中を悟られないようにする


町中では常に気丈に振る舞いましょう。


スリを観察していると、地下鉄のホームなどで窃盗を働く際の、獲物の物色方法があるようです。列車が到着して扉が開いた車両内を、順に足早に外から確認して、もし車両内に標的となりそうな人がいたら、閉まる直前でそこへ乗り込むという方法です。


そのため、嘘でも常に気丈に振舞って(不安だらけの海外では難しい場合もあるかもしれませんが......)、もし彼らと目があったり、同じ車両に乗り込まれたりしても、怖がる素振りを相手に見せず、相手を威圧するくらいの雰囲気を出しましょう。標的にして乗り込もうとしたけれど、やめて別の車両へ行くこともあります。


町中を不安な表情で歩いていても標的にされるかもしれませんので、「この旅行者はカモだな」と思われないことが大切です。


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5. 自らの死角はチームプレーで補う


グループで行動するときは、その特性を最大限に防犯へ活かしましょう。


町中のATMで現金を引き出すとします。1人がATMの操作をしているときは、一緒に画面を見たり、別の場所で待つのではなく、操作している人の死角となるその背後を、他の人がカバーすると有効的です。混雑する列車の中でも、これらチームプレーでそれぞれの死角を消すことは、防犯につながります。


6. 後方からの憂いをなくす


自分の死角はどこにあるか常に認識してください。


道に迷って町中でスマホを見るため立ち止まることもあるかもしれません。そういうときは、5のように、チームプレーで死角をカバーできていれば良いのですが、もし1人の際は、壁や建物を使って死角を減らせます。注意がスマホに行きがちですので、なるべく死角は減らしておきたいです。


7. 窃盗犯の気持ちになって考えてみる


ときにはスリ側の気持ちを考えることも大事です。


よくある窃盗の手口に、列車のドアが閉まる瞬間に手に持っていたスマホをかっさらい、気づいた時にはドアが閉まって犯人を追いかけられないというケースがあります。つまり「列車のドアが開いた状況で座席もドアもすぐ横、ここでドアが閉まる直前に貴重品を取ったら、相手は追いつけない」といったような、窃盗犯側の気持ちを考えなら行動することで、狙われる可能性を狭めます。


これらを想像した上で「それなら少しスマホは我慢して、ドアが閉じたら出そう」といった判断をしていくことが大事です。


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8. 現場にあった装いをする


場所に合う、もしくは周囲に溶け込む服装をすることは大切です。


日本人にとって日本で暮らしているときは、大多数の中に紛れることは、人種の容姿的にも服装的にも簡単です。しかし海外では、日本での格好が現地の人にとって違和感があったり、本人は気づかなくても目立っていることがあります。スリなどはそれら容姿などから、その人がどういう人かを見分け、標的にすべきか判断する嗅覚は鋭いです。


パリの町中で、現地人目線で見て日本的なファッションをしていたり、とても綺麗な格好で歩いている日本人観光客がいます。お金の匂いがしそうなところには、どうしても犯罪者が寄ってきてしまいます。


9. 相手への補給はいつでも断てるよう準備


万が一、スリなどに会ってしまったときは、被害を最小限に止められる手段をあらかじめ講じておきましょう。


現金は最小限にして、クレジットカード払い中心にする。もしクレジットカードが盗られてしまったときのために、もう1枚別のカードを用意しておく。クレジットカードの窃盗に会ったときはすぐに止められるように、万が一スマホなどがなくても、窃盗された状況での連絡手段をあらかじめ確認しておくなどです。


10. 常にシミュレーションを繰り返す


7と共通する部分もあるのですが、被害に会った際のケースを常に頭でシミュレーションしながら行動すると、その時にとっさに行動できます。


「スリかもしれな風貌の人が同じ車両に入ってきた。もしかしたらスリじゃないかもしれないけど、もしスリを働かれるなら、どう防ごうか」「もし力づくて襲ってきたら、こちらのダミーを渡して、その隙に逃げよう」「こちら側が道があるから、前方を塞がれてもこちらに逃げられる」など、最悪の自体に遭遇する前に頭の中で状況を想像しておくと良いです。楽しい想像ではないですが......。


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このように10項目に分けて、普段、意識的または無意識に実践している防犯対策をご紹介しました。これら行動や経験が、有効か否かは性別や個人差があります。ただ、私自身フランスに来てから一度も窃盗などの犯罪被害に会ったことはないため、ある程度の効果はあるのかなと思います。


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    加藤 亨延
    ジャーナリスト。日本メディアに海外事情を寄稿。日・仏・英の比較文化が専門。ロンドンにて公共政策学修士を修めた後、日本で雑誌記者として活動する。2009年よりパリ在住。取材経験はカンヌ国際映画祭、パリ同時多発テロ事件、ブリュッセル連続テロ事件、ニーステロ事件、仏大統領選など。欧州を中心に約60カ国800都市に渡航経験あり。仏外務省が発給する記者証所持。元ANNパリ支局勤務。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。お仕事などのお問い合わせはこちら、またはメールにて。
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