夏時間から冬時間へ フランスと日本の時差の仕組み【2019年10月27日から】

公開日 : 2019年10月24日
最終更新 :
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ヨーロッパ旅行の際に、どうしても慣れないのが時差と夏時間(サマータイム)です。そこで今回は日本とフランスの時差について、まとめます。なお、この記事は以前、地球の歩き方フランス・パリ特派員ブログ上に書いた内容に、最新情報を加筆したものです。

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日仏の時差の仕組みとは

日本(日本標準時:JST)とフランス(中央ヨーロッパ時間:CET)は、通常で8時間の時差があります。夏時間ではない標準時では、日本よりフランスの方が8時間遅いということになります。

例えば、日本で会社などが始まる朝9時は、フランスではまだ夜が開けない深夜1時で、皆ベッドの中。日本が就業時間に近づく17時は(といっても定時で終わる職場は少ないかもしれませんが......)、フランスはようやく朝9時になり、そろそろ仕事が始まる時間です。

この通常時の時差に加えて、フランスは「夏時間(サマータイム)」というものを採用しています。これは夏の季節だけ標準時を1時間進めて、日照時間を有効に使おうとする制度です(「夏時間」に対して、標準時を「冬時間」ということもあります)。この時期は、日本とフランスの時差8時間だったものが、時計の針を戻して7時間になります。

■通常時(時差8時間)

日本が朝9時→フランスは前夜の深夜1時

日本が夕方17時→フランスはまだ朝9時

■夏時間(時差7時間)

日本が朝9時→フランスは前夜の深夜2時

日本が夕方17時→フランスはまだ朝8時

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今後3年間の夏時間と冬時間の変更日

夏時間はいつ始まって、いつ終わるのでしょうか?夏時間から冬時間に戻るのは、毎年10月の最終週の日曜です。深夜3時になった瞬間に、時計の針は深夜2時へ戻ります。一方で夏時間の始まりは、毎年3月最終週の日曜。深夜2時になった瞬間に、今度は深夜3時へ1時間進みます。

つまり、夏時間から冬時間に変わる際は、時計の針を1時間戻し忘れると、約束の時間に1時間早く着くことに。冬時間から夏時間に変わる際は、時計の針を1時間進め忘れると、約束の時間に1時間遅刻します!スマホなどは自動で時差が補正されますが、アナログの時計は注意が要注意。ツアーの集合時間や予約済みの電車の発車時間などにお気をつけください。

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■夏時間から冬時間に変わる日

2019年10月27日

2020年10月25日

2021年10月31日

■冬時間から夏時間に変わる日

2020年3月29日

2021年3月28日

2022年3月27日

時差が通常に戻ると「暗くて寒く、雨が多い冬が始まるのか......」と思い、夏時間に変わると「陽の長い明るい夏がやって来る!」と感じます。これもまたフランスおよびヨーロッパの風物詩ですね。

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筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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