パリでホットワインの焼酎版を飲んでみた、仏高級食材店ダ・ローザが日本酒造組合中央会とコラボ

公開日 : 2021年03月06日
最終更新 :
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フランスの冬の定番飲み物といえばヴァンショー(ホットワイン)です。昨年末から今年にかけては、コロナ禍ということもあり、クリスマスマーケットのような大勢の人が集まるイベントは軒並みキャンセルになってしまい、ヴァンショーを飲む機会も減ってしまいました。

もうすぐフランスも春ですが、ちょっと今年の冬は物足りなかったなという人(私)に朗報が。パリ市内サン・ジェルマン・デ・プレの高級食材店「ダ・ローザ」が日本酒造組合中央会とコラボして、ヴァンショーならぬショウチュウショー(ホット焼酎)を販売しているというのです。

さっそく行ってきました。

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「ホット焼酎」と聞くとお湯割など想像してしまいますが、ダ・ローザが販売するショウチュウショーは、フランスらしくホットワインに寄せた飲み物。伊シチリア産のブラッドオレンジに生姜の搾り汁、カルダモンやスターアニスといったスパイスを加えたホットワインの焼酎版です。

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まだまだ気温が下がる日も多いパリで、体が内側からホカホカになりました。サン・ジェルマン・デ・プレ界隈の散策のお供にぴったりです。

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ダ・ローザではこのショウチュウショーをポルトガルのお菓子パスタル・デ・ナタ(エッグタルト)とペアリングする提案をしており、エッグタルトも店頭で販売されています。いまはコロナ禍で集まりはできませんが、友人同士の気軽な集まりの食前酒として出してもいいですね。

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ちなみに同店オーナーのダ・ローザさんは、元々ポルトガルに由来を持つ人。そのポルトガル人が16世紀に日本に来航し、そのときに九州地方を中心に造られていた焼酎とも出合ったと言われています。

そのとき、彼らがどのように焼酎を飲んだのかはわかりませんが、500年経ったいまのパリで日本、フランス、ポルトガルの3ヵ国の文化が交わって、焼酎の新しいスタイルが広まろうとしています。

・住所: 62 rue de seine 75006 Paris

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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