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フランス/パリ特派員ブログ 守隨 亨延

フランス・パリ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2021年4月16日

フランスから日本への入国の様子、羽田空港検査から隔離場所までの流れを順に解説【新型コロナ渡航その2】


フランスから日本への入国の様子、羽田空港検査から隔離場所までの流れを順に解説【新型コロナ渡航その2】

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前回の「フランスから日本への帰国体験談、出発72時間前PCR検査証明の取り方【新型コロナ渡航その1】 」に続き、フランスから日本へ入国する際のレポートをお送りします。


新型コロナウイルスの水際対策のため、フランスから日本へ入国する際の検疫が強化されています。そのため、以前パリ特派員ブログでお伝えした入国レポートから、現在は状況が大幅に変わっています。


2021年4月10~11日時点における、実際の入国体験を3回(フランス出国準備と検査証明/フランス出国と日本入国まで/検疫所指定の隔離ホテルと個別の待機場所まで)に分けて紹介します。

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フランス出国および入国に必要な書類


フランス出国時および日本入国時に必要なものは以下です。


1. 出国前検査証明


海外から日本へ入国する人は、国籍を問わず検疫所へ「フライト出発前72時間以内に受検し、陰性であることを示した検査証明書」の提出が必要です。検査証明書は原則として、「所定のフォーマット」に現地医療機関が記入し、医師が署名または押印したものを提出する必要があります。所定のフォーマットによる検査証明発行に対応する医療機関がない場合には、任意のフォーマットの提出も可能ですが、「検査証明書へ記載すべき内容」が満たされている必要があります。


出国前検査証明書のもらい方については、前回のブログ「フランスから日本への帰国体験談、出発72時間前PCR検査証明の取り方【新型コロナ渡航その1】 」をご参照ください。


2. 誓約書


日本到着後、14日間の公共交通機関の不使用、自宅などでの待機、位置情報の保存、接触確認アプリの導入などについての「誓約書」の提出が必要です。2021年3月2日以降、フランスは「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」に追加指定されており、同3月5日午前0時以降にフランスから日本に到着する人は、検疫所長の指定する場所(検疫所が確保する宿泊施設に限る)での3日間の待機が求められます。


そして入国後3日目(入国日は含まれません)にあらためて検査を行い、陰性と判断された場合は、検疫所が確保する宿泊施設を退所し、公共交通機関の利用を避けて移動のうえ、入国後14日間の残りの期間を自宅などで待機します。検疫所が確保する宿泊施設を選ぶことはできません。


「誓約書」には「14日間待機する自宅又は宿泊施設」を記載する欄がありますが、その欄には検疫所が確保する宿泊施設で3日間過ごしたあとの、各自で手配する宿泊場所を記載します。


誓約書は日本の厚生労働省のウェブサイト からダウンロードできます。日本行きの機内でも配布されると思いますが、私は念のために印刷しておきました。


3. スマートフォン


誓約書の契約事項を実施するため、位置情報を提示するために必要なアプリなどを利用できるスマートフォンが必要です。検疫手続きの際に、必要なアプリを利用できるスマホを所持していない人は、入国前に空港内でスマホをレンタルするよう求められます。レンタルにかかる費用は入国する方の自己負担。クレジットカードで支払えます。


スマホには「OEL」「COCOA」および「Skype」または「WhatsApp」(どちらかひとつでOK)の各アプリをインストールします。「OEL」は入国後の位置情報を通知するため、「COCOA」は新型コロナウイルス感染症の感染者と接触した可能性について通知を受け取るため、「Skype」または「WhatsApp」には、入国後の所在確認を行うため担当者からビデオ通話により連絡がきます。


アプリの詳しいインストールの仕方は、日本の厚生労働省のウェブサイト に記載されています。


4. 質問票


日本に入国する際に、新型コロナウイルス感染症の検疫手続として、滞在歴や健康状態を記入した「質問票」を検疫官に提出する必要があります。質問票には事前にウェブからアクセスし、QRコードを取得します。アクセス方法は、日本の厚生労働省のウェブサイト に書かれています。


入力項目には搭乗フライトの座席番号などもあるため、これは出発当日のチェックイン後(座席確定後)に、空港内で記入します。私もそうしました。


参照:在フランス日本国大使館


空港での搭乗手続きと出国後の免税店の状況


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▲ほとんどの店舗が閉まり閑散とする免税店エリア


上記、必要項目が準備できたら、いよいよフライト当日。空港へ向かいます。現在パリ市内からシャルル・ド・ゴール空港までは、パリ市内と空港を結ぶバス「Le Bus Direct」以外は、各公共交通機関が動いています(ロワシーバス、RER B線、タクシーおよびUberなど配車アプリは動いています)。


2021年4月10日現在、フランスでは外出制限が敷かれていますので、10km以上の移動には特例外出証明書を携行する必要があります。入手方法や記載の仕方については過去記事「フランス全土に新型コロナ規制措置が拡大へ、大統領発表まとめ【2021年4月3日〜】 」をご参照ください。


さて、シャルル・ド・ゴール空港に到着しました。出発および到着ロビーは、当日のチケットを所持している搭乗客しかアクセスできません。ロビー入口にはチケットを確認する警備員が立ち、関係者以外の入場は制限されています。見送りのための立ち入りもできず、障害者の付き添いなど特別な理由がない限り許可されません。


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▲ターミナル入口では警備員がチケットを確認する


空港での搭乗手続きに、通常通りのパスポートなどの確認とあわせて、上記「1. 出国前検査証明」の確認が行われます。ここで要件を満たした出国前検査証明を所持していない場合、航空会社により搭乗が拒否される可能性もあります(日本入国できない場合、航空会社の負担で出発地に送り返されるため)。在フランス日本国大使館によると、実際に拒否された人もいるそうです。


チェックインカウンターですべての確認が終わり無事チェックインが終われば、出国。制限エリアで、フライトを待つ間に上記「4. 質問票」をスマホで記入します。記入後に出るQRコードは再表示できませんので、スクリーンショットを撮っておきましょう。


出国後の制限エリア内(第2EターミナルのLエリア)は、私が日本へ出発した2021年4月10日時点では、各ブランド個別の免税店はすべて閉鎖。お酒やお菓子、タバコなどを扱う総合的な免税店と新聞や雑誌および軽食を扱うキオスクのみ開いていました。カフェやレストランも閉鎖されています。ラウンジも閉じていました。


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▲第2EターミナルLエリアで唯一開いていた免税店


搭乗時間が来たら、ゲート前に行き、いよいよ日本へ向かいます。


日本行きの機内での様子


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コロナ禍により海外渡航に関して非常に制限があるため、飛行機内の乗客数はたいへん少ないです。私が乗った便(ANAパリ羽田便)は、目視で数えたところすべて合わせても10人を超えるくらい。エコノミークラスで隣および前後に人はいませんでした。


機内では、税関申告書に加えて上記の必要書類として挙げた「2. 誓約書」が配られました(私は事前に印刷して所持していました)。到着後の検疫をスムーズに済ませるため、まだ記入していない場合は誓約書は機内で記入しておくといいです。


感染防止のため各座席に雑誌などはなく、例えばエコノミークラスの場合、ギャレーに飲み物やお菓子は出されていません。ほしい場合は客室乗務員の方に尋ね、サーブしてもらいます。


日本到着後の流れと隔離宿泊所への移動


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飛行機が羽田空港に到着すると、入国前に検疫があり、必要書類の確認および新型コロナウイルスの抗原検査が行われます。表記された道順に従い空港内を進んでいくと検査場へ着きます。


検査場では、「出国前検査証明の確認」「記入済み誓約書の回収」「質問票で回答した後に出るスマホQRコードの確認」があり、入国者を判別するため腕に印を付けます。そして唾液による抗原検査を行い、結果が出るまでターミナル内の指定された制限エリアにて待機します。検査までにかかる時間は今回1時間ほどでした。


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▲到着客を判別するため腕に印を付けられる


待機する場所には売店などありませんので、人によっては飲み物や軽食など準備しておくといいかもしれません。私の場合、検査結果が判明し、検疫所が指定する宿泊施設にチェックインするまでに約6時間、つまりそれ以前と合わせて、降機してから宿泊施設に入るまでに約7時間かかりました。


検査結果は、以前は自分の番号がモニターに映されたあとに、係員の場所へ行く方式でしたが、今回は口頭で番号を呼ばれる方式(日本語と英語)に変わっていました。トイレなどで席を外していると自分の番号を聞き逃している場合もありますので、気になる場合はその場にいる係員に確認してもいいかもしれません。


陰性の検査結果が出たあとは、外部との接触がないように10人ほど(5人1セットのグループ2つ)で入国手続きへ向かい、到着ロビーへ向かいます。そのままグループ行動で待機所行きのバスへ乗るため、外貨両替、到着ロビーでお店などへ寄る、空港から宅配便の手配などはできません。レンタルしたポケットWiFiについては、返却ボックスに入れるくらいの行為でしたら猶予が与えられていました。


なお宅配便は、3日間の検疫所が確保する施設での滞在明けなら、空港から行えます(第3回のブログに詳しく記載しますが、3日間の隔離施設からも宅配便の発送はできません)。日本のクレジットカードなどに付帯している帰国後の空港からの宅配便発送サービスは、3日後であっても当日同様に対応してくれました。


検疫所が確保する宿泊施設での3日間の滞在は、検疫所により割り振られ、自ら施設を選ぶことはできません。私の場合、今回は「アパホテル&リゾート両国駅タワー 」でした。


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続いて、隔離施設到着後と施設での滞在の様子については、次回「日本入国後隔離の様子、検疫所が確保する宿泊施設と自主待機場所【新型コロナ渡航その3】 」でお伝えします。


なお今回の帰国の一連の流れについては、「地球の歩き方パリ特派員」のTwitterアカウント でも実況していましたので(以下のスレッド)、そちらもあわせてご覧ください。



*同記事は2021年4月10~11日に移動した時点のものであり、出入国のシステムは今後も変更が予想されます。日本行きの準備には、日仏関係当局の公式ウェブサイトをあわせてご参照することを強くおすすめします。


フランス関連の速報と今のフランスの様子はTwitter(@arukikataparis)から、フランス国内外の取材写真はInstagram(@shuzuiyukinobu)よりお知らせしています。『地球の歩き方』本誌およびフランス/パリ特派員ブログとあわせてチェック!

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    守隨 亨延
    ジャーナリスト。愛知県出身。ロンドンにて公共政策学修士を修めた後、日本でガイドブックおよび雑誌記者として活動する。2009年に渡仏。ANNパリ支局勤務を経て、現在は株式会社プレスイグレック代表。専門は日仏比較文化と社会、ツーリズム。取材経験はカンヌ国際映画祭、ユネスコをはじめ国際機関、パリ同時多発テロ事件、フランス大統領選など。欧州を中心に約60カ国800都市に渡航経験あり。フランス外務省発行記者証所持。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。お仕事などのお問い合わせは株式会社プレスイグレック、またはメールにて。
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