衛生パスが2022年1月24日からワクチンパスに切り替え、屋外マスク着用義務は同2月2日から解除へ

公開日 : 2022年01月22日
最終更新 :
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2022年1月20日、カステックス首相およびヴェラン連帯・保健大臣が、新型コロナウイルス感染症に対する新しいルールについて発表しました。大きく分けて内容はふたつ。「衛生パス(Pass sanitaire)からワクチンパス(Pass Vaccinal)への切り替え」と「屋外でのマスク着用義務の解除など制限緩和」です。

衛生パスからワクチンパスへ切り替え

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憲法院で審議されていたワクチンパスについて、2022年1月24日から導入される見込みです。これまで「ワクチン接種」「陰性証明」「治癒証明」のいずれかをもって「衛生パス」としていましたが、2022年1月24日からは衛生パスは「ワクチン接種」と「治癒証明」のみになります。つまり衛生パスはワクチンパスに切り替わります。

ワクチンパス導入後は、すべての16才以上の方は、レストラン、バー、映画館、劇場、スタジアム、長距離鉄道(TGV)などを利用する際に、ワクチン接種が完了していることを証明する必要があります。12~15才を除き(現状、ワクチンの接種対象は12歳以上)、陰性証明だけでは各施設への入場ができなくなります。

前回接種から7ヵ月以内にブースター接種を実施することがワクチン接種完了とみなされる条件でしたが(過去記事『フランスのワクチンパス有効期限は7ヵ月、延長には期限内に3回目のブースター接種が必須に』)、2月15日以降、この期間が4ヵ月に短縮されます。治癒証明の場合は、新型コロナにかかってから11日以降6ヵ月未満が対象です。2月15日以降は、11日以降4ヵ月未満になります。

ワクチン未接種者で、2022年1月24日~同2月15日に1回目のワクチン接種を実施し、その28日後に2回目のワクチン接種を行う人は、その間の期間、24時間以内に実施された検査の陰性証明書を提示することで、ワクチンパスを取得できます。

病院や介護施設など社会医療施設へのアクセスにおいては、ワクチン未接種者も24時間以内に実施された検査の陰性証明書を提示することでアクセスは可能です。

屋外におけるマスク着用義務の解除など制限緩和

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2022年2月2日以降は、屋外でのマスク着用義務は解除されます。また、劇場やスタジアムなどすべての文化・スポーツ施設における人数制限も、マスク着用義務を引き続き課すことを条件に、2022年2月2日から解除されます。2022年2月16日からは、スタジアムや映画館、交通機関における飲食、また、カフェ・バーにおける立食が許可され、ディスコの営業が再開されます。

これら必要な衛生措置を取ることを可能とする法律は、2022年7月末まで維持されます。ただし、この期限まで等しく規制措置が維持されるわけではなく、今後の状況を踏まえてワクチンパスが中断される可能性もあります。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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