【パリ16区】会期終了間近 イヴ・サン=ローラン美術館で開催中の【L'ASIE RÊVÉE D'YVES SAINT LAURENT】展を開館時間前に鑑賞

公開日 : 2019年01月23日
最終更新 :
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皆さま、こんにちは。

今回は、先日、1/27で会期終了間近のパリ16区、イヴ・サン=ローラン美術館で開催中の【L'ASIE RÊVÉE D'YVES SAINT LAURENT(イヴ・サンローランが夢見たアジア)】展を開館時間前から、学芸員付きガイドツアー(英語/フランス語のみ)で鑑賞してまいりました。

今回は、展覧会の鑑賞レポートと開館時間前から学芸員付きのガイドを楽しみながら館内を鑑賞できるガイドツアーについてご案内させていただきたいと思います。

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今回、私が鑑賞した展覧会【L'ASIE RÊVÉE D'YVES SAINT LAURENT(イヴ・サンローランが夢見たアジア)】展は、タイトル通り、アジアをテーマとしており、インド、中国、そして、日本からインスピレーションを受けたコレクションが中心に作品展示されております。

以前、イヴ・サン=ローラン美術館は、こちらのブログでも訪問レポートをさせていただきましたが、展示内容が変わるだけで、また雰囲気もガラリという変化し、オリエンタルの香り高い装いと進化を遂げておりました。

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冒頭で、開館時間前に展覧会を学芸員の解説付きで鑑賞できるガイドツアー(英語/フランス語)と書きましたが、その参加方法についてご説明したいと思います。

ガイドツアーは、イヴ・サン=ローラン美術館ではなく、cultivalという会社のサイト経由で予約するシステムとなっております。

日付は不定期となっておりますが、指定のカレンダーより日付を選び、予約画面から予約をし、オンライン支払い後、メールでオンラインチケットが送られてくるので、それを印刷もしくは、タブレットなどでPDF保存し、当日、持っていけばOKです。

▶︎イヴ・サン=ローラン開館前学芸員解説付きプライベート鑑賞ツアーの予約ページ(フランス語英語

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参加人数は最大1グループ当たり15名までで、私が訪問した日も何グループか存在しておりました。

時間は日によって、言語(英語もしくはフランス語のみ)によっても違いもありますが、9:00/9:30/10:00からの三部構成になっており、私は今回9:30の部で参加しました。また、チケットによると、10分前には、美術館入口付近で待っているようにと書かれておりましたので、10分前までを目安に行動されるといいと思います。鑑賞時間は1時間15分が目安です。チケットは、23ユーロになります。

このcultivalという会社ですが、今回参加したイヴ・サン=ローラン美術館のガイドツアーの他にもプランタン・オスマン本店の裏側や地下を巡るツアーやオペラ座ガイドツアーなどユニークなガイドツアーを企画しているので、フランス語か英語が堪能の方で、もし、他のツアーも関心ある方いらっしゃいましたら、是非、公式サイト覗いてみてはいかがでしょうか?

▶︎cultival社ページより(フランス語英語

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さて、今回学芸員同行ツアーということもあり、イヴ・サン=ローランの性格やこれまでの経歴、このパリ16区の建物の役割、当時の彼のパリの自宅、そしてモロッコにあった別邸について、更に彼の死後、その後これらがどうなったのか、また、この建物には、当時の彼のアトリエを再現した空間があるのですが、その空間での彼の仕事ぶり、各部屋、実際どのような機能として使われていたのか、また、一部では彼のアトリエでのプライベート話などが飛び出すなど、個人で鑑賞するのとは違い、やはり、学芸員の方がいないと知ることができない情報ばかりで、1回訪れた方でも是非、参加してみると、新たな、この美術館の魅力というのが再確認できることでしょう。

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展覧会については、以下の内容で構成されており、

1. Introduction dans les Salon haute couture(オートクチュールサロンでの導入部)

2. La Chine Impériale(帝国時代の中国)

1977年秋冬コレクションで発表されたものが中心で、書籍、映画、演劇、装飾品などからインスピレーション得て世界観を構築していった様子が感じられるようになっております。

3. La Chine Florale(花モチーフ溢れる中国)

中国からインスピレーションを得たコレクションを構築していく中で、特によく使われたモチーフとして、花について更に焦点を合わせ、色の決定から刺繍の技術をよりリアルにしていくための過程などが垣間見れる空間となっております。

4. L'Inde(インド)

1962年初の春夏コレクション以来、インドの伝統衣装のマントからインスピレーションを得て、女性のファッションに取り入れたり、1969年新しいパジャマ(そもそも、フランス語のパジャマはpyjama(ピジャマと発音)といい、この語源はインドの"pae", "jamah"(【足を覆う服】という意)から来ていると言われている)の在り方を提案したり、またインド南部の伝統衣装サリーから数多くのドレスを発表したということで、彼の中では切っても切り離せない場所ということで、紹介されております。

5. Le Studio(スタジオ:アトリエやデッサン、彼のプライベートコレクションやそこから得た作品などの比較展示)

6. Optium(1977年に発表された香水のパッケージデザインができるまで、香水としての香りが決定するまでの流れの紹介)

1977年のコレクションで同時発表された香水【Optium】。この香水が出来上がるまでの過程において、パッケージデザインが日本の印籠からインスピレーションを得て作り上げたということ、また、調香師Pierre Dinandとのやりとりでどのようにイメージを膨らませていったのか。また、発表時の北欧やアメリカ市場での様子などが映像で振り返ることができる空間となっております。

7. Le Japon(日本)

1963年の来日以来、【過去と現在の婚礼衣装】に対して洗練された繊細さに魅了され、初来日から30年近く経った1994年の来日では、着物に魅了され、様々なコレクションのインスピレーションの一部に応用されたりもしたそうです。同展では、当時松竹歌舞伎で使用された着物衣装が展示されていたり、印象派とジャポニスムからインスピレーションを得たジャケットなどが展示されている空間となっております。

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以上、展覧会は1/27を以って、まもなく終了となりますが、学芸員付きガイドツアーは引き続き、行われているので、ご興味ある方は、是非、開館前、プライベートな空間でのじっくり鑑賞、一度体験してみてはいかがでしょうか?

*美術館・博物館情報*

美術館・博物館名:Musée Yves Saint Laurent Paris(イヴ・サン=ローラン美術館)

展覧会名:L'ASIE RÊVÉE D'YVES SAINT LAURENT

会期:2018/10/02 - 2019/1/27

開館時間:

火 - 日:11:00 - 18:00

金曜日:11:00 - 21:00

*最終入館時間:閉館45分前まで

休館日:月曜日、1/1、5/1、12/25

入館料:10 euros(チケットのみ)/但し今回、記事で紹介した開館前入場、学芸員ガイドツアーは23 euros

オンライン購入:

チケットのみ購入ページ:フランス語英語

開館前ガイド付きツアーチケット購入ページ(cultival経由):フランス語英語

所在地:5 avenue Marceau 75116 Paris ▶︎地図はこちら

URL:公式サイト(フランス語英語

最寄駅:

地下鉄9号線: Alma-Marceau駅下車(3番出口Avenue du Président Wilson)

RER C線:Pont de l'Alma駅下車(但し現在工事中により閉鎖のため使えないのでご注意を)

バス:42番線、63番線、72番線、80番線、92番線利用 Alma-Marceau停留所下車

Velib'(貸自転車):2 avenue Marceau もしくは、3 avenue Montaigne

駐車場:10 avenue Georges V利用

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