【通りの名前にまつわる話】リスボンの詩人 Luís Vaz de Camões

公開日 : 2020年01月16日
最終更新 :
筆者 : HIROMI

Bonjour こんにちは!

パリではよく、人の名前のついた地名を見つけることができます。多くは著名なフランス人。作家、哲学者、政治家など...前日なくなったシラク大統領も、すでに提案された場所があるそうです。

さてそのひとつ、詩人の名前のついたパリで一番美しいといわれる、そして一番小さな通りを紹介します。

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▲16区トロカデロ広場近くにあるカモンイスの階段 l'avenue de Camoëns

アベニューとついているものの、たった115メートルしかない、パリで一番短い通りです。1987年にパリ・オペラ座の大階段を模して設計されたためとても優雅な雰囲気です。

この彫像は16世紀のポルトガルの詩人。いくつものが戦いを経て、祖国を讃える古代の叙事詩に憧れて、詩人になりました。

右目は、ウインクではなく、戦いで失われたそうです。

リスボンを訪れた際、偶然彼の彫像を発見しました。

本名、Luís Vaz de Camõesという名前で、カモンイスと読みます。フランス語の綴りはCamoëns。

16世紀のポルトガルで最も有名な詩人です。かつてはお札に印刷されていたこともあります。

もともと軍人だったため、リスボンにある彼の銅像も勇ましい姿をしています。

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▲リスボン中心のカモンイス広場と像。パリのと違いとても大きな広場です。

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彼はユーラシア大陸の最西端にあたるロカ岬を詩にしていることでも有名です。

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▲カモンイスの詩が刻まれた石碑と灯台

「Onde a terra acaba e o mar começa

-ここは地の果て、海の始まる場所」

と書かれています。とてもロマンチックですね。

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カモンイスの銅像のあるここは、パリで一番美しい通りともいわれておりリスボンいる、銃を下げた勇ましい彫像とは雰囲気がまた違うのが面白いですね。パリのカモインスは詩人の面が捉えられているように思います。

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振り返るとエッフェル塔が見える絶景ポイント。カモンイスがエッフェル塔を見たらどんな詩をよむのでしょうか。

トロカデロ広場にいらっしゃる際はこちらからもエッフェル塔を眺めてみてくださいね!

それではまた、à bientôt!

筆者

フランス特派員

HIROMI

2018年より在仏。フランスにて妊娠、出産を経て現在子育て中。

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