外出制限令の緩和、ついに発表!

公開日 : 2020年04月30日
最終更新 :
筆者 : HIROMI

Bonjour こんにちは!

2020年4月28日午後、フィリップ首相により、ついに外出制限措置の緩和が発表されました。

以下、外務省のたびレジによる情報も参考にしております。

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5月11日以降の基本方針として「ウイルスと共に生きる」「段階的」「地方ごとに」が掲げられ、マスクや検査、隔離、学校、テレワーク、商業施設、移動・公共交通機関、スポーツなどについて述べられました。

注)ただし4月29日現在ヨーロッパで13万人以上の死者数を鑑み、状況によっては5月11日という日付自体も変更になる恐れがあります。

◇外出について◇

●カフェ,レストラン,バー,ディスコ,大型ショッピングモール(4000平方メートル以上)以外の商業施設は5月11日以降再開可能。カフェ等は,6月2日以降の再開を今後検討していく。→現在、Ubereatsなどで営業中の店もあります。

●市場も5月11日以降再開できるが,地方自治体の判断で閉めることも出来る。→フランス全土で開いている市場は現在通常の1/3ほど。

●商業施設では,1mの距離や人数制限,マスク推奨等につき,配慮する必要がある。

◇移動外出・公共交通機関◇

●5月11日以降,100km以下の移動は解禁。

ただし10km以上や県をまたぐ移動は現状どおり特別な場合(家族の理由等)に限られ,証明書が必要。

●RATPは70%程度に回復。市内交通は元に戻していく予定。席数は半減。

●タクシーも含め公共交通機関を利用する際は,マスクは義務。→後部座席との境界をサランラップなどで遮蔽しているのをよく見かけます。

●TGV, intercite等の長距離移動は増やさない。チケットは要予約。

◇文化・スポーツ等◇

●安全が確認されれば公園等も解放されるが,10人以上の集団利用は不可。

●コンタクトスポーツ・集団スポーツも不可。ビーチは6月1日まで閉鎖。

●図書館や,地方の小規模な美術館は5月11日以降再開。

●大型美術館,博物館,映画館,コンサートホール,パーティールームは引き続き閉鎖。

●大型フェスティバル・スポーツイベント等は,9月まで不可。サッカー2019-2020シーズンも再開せず。

●宗教施設は5月11日以降再開されるが,宗教行事は6月2日まで禁止。お墓参りも,5月11日以降可能。

◇生活面において◇

(マスク)

●多くの状況においてマスク着用が推奨される。科学委員会による見解の変化もあった。マスクは殆ど意味が無いとしていたが,あるにこしたことはない,と意見が変わった。

●従来我々は,医療用マスクを20週間分備蓄し,その他は輸入に頼っていたが,EU,米等と同様に,輸入が出来なくなり,需要が供給を上回ってしまった。

●我々は,マスクの国内生産を5倍に拡大し,医療従事者に優先的にマスクを供給し,布マスクの生産も開始した。現在,週に1億枚のマスクと2000万枚の布マスクを生産することができる。5月11日には十分な量のマスクが供給される。

(学校)

●5月11日以降,保育園,幼稚園,小学校は再開可能とするが,登校は自由とする。マスクやジェル等を供給するが,子供のマスク着用は義務づけない。

●5月18日以降,中学校を再開可能とする。マスクを市町村から供給するので,先生も生徒もマスク着用を義務とする。

●幼小中学校は,15人以下のクラスとする。保育園は10人以下とし,医療従事者の子供が優先される。

●高校は当分閉校。5月末に,6月2日から再開できるか検討する。

(企業)

●6月2日まで,テレワークは継続して欲しい。不可能な場合は,ローテーションを組む等して欲しい。

●業種毎に,コロナ対応マニュアルを作成している。現在33のマニュアルがあり,今後60まで拡大するので参照して欲しい。人と人との距離がとれない場合はマスクを義務付けて欲しい。

●部分的失業制度については,6月1日まで延長していく方針。

◇医療面において◇

(検査)

●5月11日以降,週に70万件の検査を行う。全ての検査は保険で100%カバーされる。科学委員会は,一日当たり1000~3000の陽性者を見込んでいる。

(隔離)

●各県は,陽性者から濃厚接触者や伝染のチェーンを特定しなければならない。

●陽性者が出た場合は,その家族も検査されなければならない。

●STOPCOVIDは補完的な役割を果たし得るに過ぎないが,STOPCOVIDに関する議論や開発はまだ十分ではない。

以上です。

5月11日まで2週間を切り、町も少し落ち着いてきたように感じます。

〜〜参考サイト〜〜

☆サンテ・ピュビュリック(フランスの厚生労働省)☆

☆フランス政府サイト☆

フランス政府の取り組みで生活が難しい人々のためのボランティアの募集をしています。

活動はこの5つ。

1、生活必需品が足りない人へ物資を届ける

2、養護施設などにいる特別な環境下にある子供たちへの援助

3、老人やハンディキャップのある、孤立の可能性のある人との連絡(電話やメールなど)

4、買い物に出かけられない人のための買い物代行

5、子供たちへの教育の援助(現在授業がないため、課題や自習を手伝うなど)

☆登録はこちらからできますよ!(フランス在住であることが望まれます)

外出制限が緩和されてもまだまだ油断のならない状況ですが、みんなでがんばって乗り越えようとする姿がうれしいです。

日本の皆さまもどうぞご自愛くださいませ。。

それではまたà bientôt!

筆者

フランス特派員

HIROMI

2018年より在仏。フランスにて妊娠、出産を経て現在子育て中。

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