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フランス/パリ3特派員ブログ ひろみさん

フランス・パリ3特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年6月29日

豪華な邸宅で生活の中の芸術に触れる、ジャックマールアンドレ美術館Musée Jacquemart-André


豪華な邸宅で生活の中の芸術に触れる、ジャックマールアンドレ美術館Musée Jacquemart-And...

Bonjour こんにちは!
パリには無数の美術館がありますが、なかでも最も美しく、居心地のいい場所をご紹介いたします。

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17区にあるジャックマール=アンドレ美術館。
凱旋門から放射線状にのびる通りのひとつ、オスマン通りに面した優雅な19世紀建築物です。

ネリ・ジャックマールとエデュアル・アンドレの夫妻が遺した邸宅がそのまま美術館になっています。
1869年から75年にかけて建てられました。
集められた作品がこの屋敷に見事に溶け込んでいる、生活と芸術の調和を楽しむことができる貴重な美術館です。
夫妻がその生涯をかけて尽力しました。
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夫妻の邸宅スペースで見られる作品はこちら
-18世紀のフランス人芸術家
フラゴナール、フランソワ・ブシェ、ヴィジェ・ル・ブラン、ジャン・マルク・ナティエ、シャルダン
-17世紀のオランダ芸術家
レンブラント、ヴァン・ダイク、ロイスダール
-イギリスの画家
レイノルズ、ローレンス、ホプナー
-イタリアのルネッサンス芸術家
ウッチェロ、ボッティッチェリ、ベリーニ、マンテーニャ

夫妻が人をもてなしていたサロンでは、フラゴナールやシャルダンの人物画が飾られています。 5DEB152C-91DB-4B9A-B14D-04A306085E54.jpeg

実はもともとネリは画家で、エドゥアルが自画像を描かせるために書斎に呼んだのがふたりの出会いでした。
ヨーロッパ、おもにイタリアを中心に旅行を重ね、5000以上も作品を収集し続けました。
美術館でありながら、邸宅でもてなされているように居心地がいいのは、ふたりの生活がうかがえるためでしょうか。

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大理石で造られた「冬の庭」Jardin d'hiver(当時は光を取り入れる温室をこう呼ぶことがありました) から続く螺旋階段も見応えがあります。


※現在、フィレンツェの間(イタリア美術作品やネリが取り寄せた、実際に教会で使われていた椅子などがあります)は閉鎖中。
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またこちらに併設のパリの中でも最も美しいとの呼び声が高いサロンドテ。それもそのはず、ネリとエドュアルが実際に食事をしていた間がそのままサロンドテになっています。
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庭を臨むテラスも晴れた日には心地がいいです。
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実はこのサロンドテの天井画には小さな秘密があります。
描かれた猿の尻尾が絵からはみ出していて、まるで絵の世界とこちら側、ネリとエドゥアルの住んでいた時代と今がつながっているかのような錯覚を与えます。
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訪れた際には一度天井を見上げてみてくださいね。


◇メニュー一覧はこちらから見られます。

・URL: https://www.musee-jacquemart-andre.com/sites/default/files/editeur/Pdf/mja_20200615_carte_fr.pdf

一例)ランチタイム
本日のキッシュ€13.8
デザートまたはアイスクリームとセットで€19.8
15〜18時のティータイム
ケーキと飲み物のセットで€11.8など
ベンジャミン・アンド・バートンの紅茶も10種類取り揃えられています。

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■サロンドテ
・営業時間: 火〜金 11:30〜17:30、土 11:00〜17:30、日 11:00〜14:30
※美術館の夜間営業のある月曜には19:00まで、最終入店は閉店30分前まで。
・定休日: 年中無休
※混んでいる日には待ち時間があることも。なおすべての時間において予約不可です。

美術館の展覧会部分はエクスポジションが定期的に開かれており、現在はイギリスの水彩画家、ターナー展が開かれています。本来3月からでしたが新型コロナウイルスの影響により6月に開催されました。7月終了、会期の延長はないようです。

テート・ギャラリー秘蔵の作品をパリで見られるチャンスです。

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)、イギリスの風景画家。
優しい色使いの水彩画が日本でも有名です。
彼以前にはこれほど透明感ある色使いで光を表現した人はいないと言われています。
彼もまた夫妻のようにヨーロッパ中を旅行をしました。イタリア、とくにベネチアに心を惹かれたようでシリーズで作品が残っています。
フランスにも度々訪れており、セーヌ川沿やロワール川沿、ノルマンディを描いています。屋外では筆を握ることは滅多になかったため、鉛筆画も見られます。
スイス国境のシャモニーやアルプの山々は屋外にもかかわらず水彩画であることを見ると、筆を握らずにはいられなかったのかと想像してしまいます。
彼の生涯を8つの時代に分けて60もの作品を展示。
昨今、新型コロナウイルスの影響により国外への旅行は難しいですが、こうして絵画でも旅を愉しむことができることを実感しています。
彼の時代も戦争や国交問題で海外へ赴くには制限がありました。
年を経るごとに光で満たされてゆく絵画を堪能できます。


凱旋門近くの中心地でありながら優雅に芸術に触れられる、すてきな美術館です。

ジャックマール・アンドレ美術館 Musée Jacquemart-André
・住所: 158 boulevard Haussmann 75008 Pari
・アクセス: メトロ9、13番線のSaint-Augustin, Miromesnil ou Saint-Philippe du Roule駅より徒歩3分、
RERのA線Charles de Gaulle-Étoile駅より徒歩13分
・開館時間: 10:00〜19:00
※月曜は20:30まで、最終入場は30分前まで。
・入館料: 大人€15、65歳以上€14、子供(7から25歳)€9.5、7歳以下は無料
※学生割引€12、家族割大人2名と7から17歳の子供2名で€43、エクスポジションなしの場合それぞれ€2割引で入場可
・URL: (フランス語または英語)https://www.musee-jacquemart-andre.com/en/home

それではまたà bientôt!

(なお、記事中の写真は美術館の許可を得て掲載しております。)

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    ひろみさん
    大学ではフランス文学を専攻していました。が、いざパリに住んでみてびっくりな事がたくさん!そしてその度にますますフランスが大好きになっています。 日本とフランスには、似ているところもたくさんあると考えています。料理、言葉、そして人も。 日常から発見した小さなことからフランス流のびっくり処世術までジャンルを問わず書いていくつもりです。みなさまのご旅行のお役に立てれば幸いです。よろしくお願いします。 DISQUS ID @disqus_YiMFobfFiT

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