ランブルスコワインを極める
こんにちは。暑い日が続いています。
こんな蒸し暑い時にも美味しい赤ワインがあります。
ランブルスコ。
ランブルスコはエミリア・ロマーニャ州のパルマ、レッジョエミーリア、モデナ、そしてロンバルディア州のマントバで作られている発泡性の赤ワインです。
注いだ瞬間シュワシュワーと細かい泡が出て、爽やか。夏場はキリッと冷やして飲むのが一番です。
ランブルスコは葡萄の品種の名前で、古くからこの地方で飲まれていたワインですが、1960年代にアメリカに輸出され、「飲みやすい軽い」、ビールのようにごくごく?飲めると言うので、量産され、一時かなり品質が落ちてしまいました。それをここ15年くらいで、この地域の若者が昔の生産方法に戻ったり、質の高いワインを作る方法を勉強し、最近は、ランブルスコの価値が上がってきました。
最近注目され始めたランブルスコにイタリアソムリエ協会(AIS)がMIGLIOR SOMMELIER LAMBRUSCOとして、ランブルスコ種のワインのソムリエコンクールが行われました。
今年が第3回目となるこのコンクール。地元ワインをどんな風にソムリエの方々は表現するのか、見学に行って来ました。
コンクールの参加者は7名。ランブルスコの産地であるエミリア・ロマーニャ州だけでなく、トスカーナ州、リグーリア州といった近隣の州からの参加者もいました。ソムリエとして働いていらっしゃる方が少ないのには驚きました。趣味でワインを極めている人も多いようです。
テイスティングでは、もちろんですが、、、審査員の方々も、試飲して、採点します。
筆記とテイスティングの試験で1次試験に突破した3名がさらにレストランのお客様を前にして、どのようにワインを進めるかのシュミレーションのテストでした。
厳しい審査の後、優勝者は、フィレンツェ出身のシモーネ・ログエルチョSIMONE LOGUERCIOさんに決まりました。ソムリエとしてレッジョ・エミーリアで働いていらっしゃいます。トスカーナ州のコンテストでも賞を受け、近いうちに全国大会に挑戦するのだそうです。
表彰式が終わると、テイスティング会場に移動です。
100種類近いランブルスコのテイスティングはとても興味深いものでした。
モデナ近郊で生産されるランブルスコ・ソルバーラ種は色が薄く軽いので、ロゼ感覚で、パルマ近郊で生産されるランブルスコはランブルスコ・マエストリ種で色も濃く、しっかりとした濃厚なもの、レッジョエミリアで生産されることの多いグラスパロッサ種は、香草、薬味の香りのするような特色がありますが、どのランブルスコも不思議とこの地方のサラミにぴったりです。
暑い夏に、キリッと冷やしたランブルスコとサラミのアペリティフはお勧めです。
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