パスタの日
10月25日はワールド・パスタ・デー。パスタの日でした。
この日、イタリアのいくつかのパスタ業者は、一般に工場を公開していました。
イタリアのパルタといえば、、、バリラ、デチェコ、ボリエロ、、、等々思いつくかもしれません。
最大級の工場を誇るバリラは、パルマで生まれました。
このパッケージには、皆さん見覚えがあるのではないでしょうか。
バリラ社のパスタは、日本はもちろん、アメリカ、オーストラリア、中国、ロシア等、世界中で食べられています。
パルマ郊外の本社とパスタ工場は隣接しています。
こちら2棟が工場です。
建物に、1910年のパルラ社の社員の写真がつけられていました。
もちろん、パルマでバリラ社を知らない人はいませんが、大企業というだけではなく、優良企業ということで知られています。
様々な社会貢献としています。パルマの町にはバリラの寄付で建設した子供のための小児科の病棟があります。
昔、年金生活の友人のおじいさんとおばあさんが、若い頃バリラ社の工場で働いていて、「社長は、いつも私たちの近くで、困ったことがあったら、いつでも相談できた。」と話していたのを思い出します。
パルマの市民に愛され、町の小さなパスタ屋さんから、今の姿になったのです。
パスタ屋さん当時の写真もありました。
今の社長は4代目です。歴史を感じますね。
まず、広報のアンドレア・ベッリ氏が、簡単な会社説明をしてくださいました。
参加者はほとんどパルマ在住、パルマ人ですが、真剣に聞き入っていました。
バリラではパスタの外、菓子、クラッカー、パンなども生産しています。
バリラ社のモットーは、「buono per te buono per il pianeta」直訳すると「あなたに良いもの、そして地球に良いもの」。
「体に良いもの、地球に優しいもの」と訳した方がわかりやすいかもしれません。
数年前からパーム油は、飽和脂肪酸で体に悪いということが言われ初めました。ほとんどの菓子にはパーム油が使われていたのですが、バリラ社では昨年から全ての製品からパーム油を取り除いたとも話していました。味を変えないで、一つの材料を取り除くというのは大変なことだったようです。OGM(遺伝子組み換え)の材料は一切使用せず、健康食、地中海ダイエットを促進しています。
そして、パスタを通して世界の飢餓対策も考えています。
1、美味しい
2、健康食で、どんな生活スタイルにもあう。
3、値段も安価
4、簡単なソースなどで、15分で作って食べることができる。
5、自然な水と小麦というシンプルな素材で、無駄がない。
この5つの理由で、地球上どこでも手軽に入り、飢餓を救うことができると考えているようです。
さて、会社案内の後は実際のパスタ工場見学です。
白衣を着て、工場へ向かいます。
隣接した小麦粉を製粉する工場から来た小麦粉と水を加えて練り、ダイスから絞り出されるという工程ですが、11のラインに分かれていて、それぞれ形の違うパスタとなります。
タリアテッレというきしめんのようなパスタを作るラインです。
こちらはマカロニが出てくるところ。
スパゲッティです。
こうして形になった後は、乾燥室に入れられます。90度から78度の温度で完走されます。そして水分が12%以下になったところで一時保管され、計量して、箱詰されます。
乾燥室です。
パッケージングまで、全て機械化されています。
こうしてパスタができるのですが、この工場ではイタリア最大の生産量で、1日に千トンのパスタが生産されます。
そして35%がイタリア国内で消費され、65%は国外へ輸出されます。
イタリアの主食、「パスタ」も生産過程を見ると、それを支えた歴史、そして伝統を感じました。
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