【タイ】2021年10月1日からの新型コロナウイルスの規制措置

公開日 : 2021年10月09日
最終更新 :
筆者 : Marina.

Hi、パタヤ―特派員Marina.です。


2021年9月27日、タイ政府新型コロナ対策本部(CCSA)は、コロナ対策のための非常事態宣言の11月末までの適用継続を決定するとともに、10月1日以降適用する規制措置を決定しました。


10月1日より「9月30日までの新型コロナウイルスの規制措置 」で案内した「コロナ感染防止措置(Covid Free Setting)」の中の「感染のない従業員(COVID Free Personnel)」と「感染のない顧客(COVID Free Customer)」での感染防止措置が10月1日から義務的に実施されることとなっています。具体的な運用は各都県が定める施設や店舗などによって変わるようですがご留意のうえ行動ください。


■コロナ感染防止措置(Covid Free Setting)
・感染のない環境(COVID Free Environment): 物理的距離、十分な換気、衛生上の安全性、の確保
・感染のない従業員(COVID Free Personnel): ワクチン接種完了の義務、定期的な抗原検査の実施
・感染のない顧客(COVID Free Customer): 入店時のワクチン接種完了証明の提示(グリーン・カード)ないし陰性証明(イエロー・カード)の提示

1 感染状況に応じた国内のゾーン分けについて

(1)最高度厳格管理地域(ダークレッドゾーン:バンコク都を含む29都県)
バンコク、カンチャナブリ、チョンブリ、チャチュンサオ、ターク、ナコンパトム、ナコンナーヨック、ナコンラチャシマ、ナラティワート、ノンタブリ、パトゥムタニ、プラチュアップキリカン、プラチンブリ、パタニ、アユタヤ、ペチャブリ、ペチャブン、ヤラー、ラヨーン、ラチャブリ、ロッブリ、ソンクラー、シンブリ、サムットプラカン、サムットソンクラーム、サムットサコン、サラブリ、スパンブリ、アントーン
(2)最高度管理地域(レッド・ゾーン、37県)
ガラシン、ガンペンペット、コンケン、ジャンタブリ、チャイナート、チャイヤプム、チュムポン、チェンライ、チェンマイ、トラン、トラート、ナコンシータマラート、ナコンサワン、ブリラム、パタルン、ピジット、ピサヌローク、マハサラカム、ヤソトン、ラノーン、ロイエット、ラムパーン、ラムプーン、ルーイ、シーサケート、サコンナコン、サトゥン、サケーオ、スコータイ、スリン、ノーンカーイ、ノーンブアランプー、ウタラディット、ウタイタニ、ウドンタニ、ウボンラチャタニ、アムナートチャルン
(3)管理地域(オレンジ・ゾーン、11県)
クラビ、ナコンパノム、ナーン、ブンカーン、パヤオ、パンガー、プレー、プーケット、ムクダハン、メーホンソーン、スラタニ
(4)高度監視地域:該当なし
(5)監視地域:該当なし

【8月1日付CCSA指令第11/2564号に基づく指定地域一覧】変更なし

在タイ日本国大使館

2 最高度厳格管理地域(ダークレッド・ゾーン)における各種規制措置

(1)夜間外出禁止令(午後10時から翌朝午前4時までの外出禁止。10月1日以降、10月15日まで適用。それ以降については後日検討。)
※これまでは、午後9時から翌朝午前4時までが夜間外出禁止時間帯。
(2)学校、すべての教育機関における各種活動を認める。ただし、教育省や各都県の感染症委員会の許可およびこれらが定める防疫措置の履行が必要。
(3)託児所や保育施設などの営業を認める。ただし、各都県の感染症委員会の許可およびこれらが定める防疫措置の履行が必要。
(4)飲食店およびレストランは、午後9時まで店舗での飲食を認める。但し、アルコール飲料の提供は禁止する。空調のある屋内では収容率50%まで、空気の循環が十分な屋外では収容率75%までの営業を認める。店内での5名までの生演奏を認めるが、演奏者のマスク着用などの防疫措置の履行が必要。百貨店等の敷地内で営業する飲食店およびレストランについても、同様の基準を適用する。
※これまでは、午後8時が営業時間の上限。
(5)コンビニエンスストアや市場(一般的な日用品の販売のみ)の営業は、午後9時まで営業を認める。従来24時間営業をしているような店舗の営業開始時間は午前4時以降とする。
※これまでは、午後8時が営業時間の上限。
(6)図書館や史跡等は、人数制限(収容率75%まで)等の防疫措置を実施しつつ、営業を認める。ただし、館内での飲食を禁ずる。
(7)映画館は、午後9時までの営業を認める。ただし、人数制限(収容率50%まで)を条件とし、観客は常時マスクを着用し、館内での飲食は不可とする。また、百貨店等の施設内の映画館も同様の措置とする。
(8)美容関連施設(美容院、ネイルサロン、刺青屋)は、事前予約制とし、午後9時までの営業を認める。ただし、刺青屋に限り、利用者に対しワクチン接種完了証明書もしくは72時間以内に実施したPCR検査ないし抗原検査(ATK)による陰性証明の提示を求めるものとする。
※店舗滞在時間の上限が解除。
(9)健康増進施設(スパ、古式マッサージ店)は、事前予約制、店舗滞在時間は一人2時間までとし、午後9時まで営業を認める。ただし、サウナ、スチーム、ハーブ風呂の使用は禁ずる。ただし、施術に際して液体を用いる施設においては、利用者に対しワクチン接種完了証明書もしくは72時間以内に実施したPCR検査ないし抗原検査(ATK)による陰性証明の提示を求めるものとする。百貨店等の施設内においても、同様の措置とする。
※「足マッサージ」の限定が解除。
(10)公園、運動場、競技場、競技用および娯楽用プール、公共遊泳施設、屋外運動施設、屋内運動施設は、午後9時まで営業を認める。ただし、サウナやスチームの使用は禁ずる。
※これまでは、午後8時が営業時間の上限。
(11)各種試合の実施については、各都県の感染症委員会の許可を得るものとする。屋内施設での試合は無観客、屋外施設では収容率25%までの観客で行う。これら観客には、ワクチン接種完了証明書もしくは72時間以内に実施したPCR検査ないし抗原検査(ATK)による陰性証明の提示を求めるものとする。
(12)百貨店等について、午後9時まで営業を認める。ただし、学習塾などは各都県の感染症委員会の許可が必要。美容院は事前予約制で、店舗滞在時間を一人2時間までとする。遊技場、ウォーターパーク、ゲームセンター、インターネット店、宴会場および会議場の営業を禁ずる。
※これまでは、午後8時が営業時間の上限。
(13)集団活動の上限は、25名未満で変更なし。
(14)最高度厳格管理地域(ダークレッド・ゾーン)から他指定地域への移動は、必要不可欠な場合に限り認める点について、変更なし。
(15)公共交通機関の運行は、従来の輸送能力の75%を上限とし、乗客の物理的距離を確保するよう、運行時間、間隔を設定する点について、変更なし。
(16)事業所における最大限の在宅勤務を推奨する点について、変更なし。

在タイ日本国大使館

■チョンブリ県における規制措置のポイント

夜間外出禁止令に関して時間帯に変更がありました。
これまでの外出禁止時間帯は午後9時から翌朝午前4時まででしたが、10月1日以降は午後10時から翌朝午前4時までが外出禁止となります。またこれについては10月15日までの適用とされており今後の感染者数などの状況をみて再度見直しが行われる予定です。
今回は多くの項目で許可という文字が並び防疫措置は緩和の流れです。営業許可がでたビジネスの営業時間は20時から21時に変更にされます。映画館は収容人数50%以下、図書館、美術館、ギャラリー、史跡や科学・文化センターなどは75%以下で営業再開が許可されました。また室内ジムでの運動も許可され、スポーツや芸術分野においても条件付きの再開が許可されたことで、以前よりも少し人間らしい生活ができそうです。ただし引き続き飲食店やそれら施設でのアルコール飲料の提供は禁止されていますのでご注意ください。

3 「観光開国パイロット事業」

3 「観光開国パイロット事業」の実施にむけて、保健省、観光スポーツ省、内務省は運用方針の策定を進め、各都県はパイロット事業の実施に向けて所管地域における感染拡大防止に努めるものとする。
 ※「観光開国パイロット事業」について、9月27日のタイ政府発表では、外国人観光客を10月以降段階的に受け入れる計画と説明されている。

以下リンク先で現在のタイの状況をタイムリーに確認できます。
緊急事態宣言中の措置は状況により地域により随時変わります。ここに書いた情報も書いた瞬間に古くなり情報は常に更新されます。このような状況下においては二次情報ではなく信頼できる情報元から自身で最新の情報を得ることが重要です。情報過多の時代です。多くの情報を速く集めることに注目するのではなく信頼できる情報元からの確定情報に絞ることで誤った情報に左右されず落ち着いた行動ができます。


■チョンブリ県公衆衛生局 Facebook
・URL: http://www.cbo.moph.go.th/cbo/


■タイ保健省
・URL: http://www.cbo.moph.go.th/cbo/
2021年10月9日、タイ国内の新規感染者は10,630人でした。


■在タイ日本国大使館
・URL: https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html


■外務省海外安全渡航情報
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/
※タイへの渡航を予定している方は日本政府による危険情報、感染症危険情報で最新情報を確認してください。


■孤独・孤立及びそれに付随する問題でお悩みの方へ
外務省(領事局及び在外公館)は日本国内のNPO団体と連携し、在外邦人の皆さんが抱える孤独・孤立及びそれに付随するさまざまな問題に対してきめ細かく対応しています。悩みをお抱えの方々は、以下リンク先の団体窓口で日本語によるチャット・SNS相談等を受けることができますのでご利用ください。
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/life/info20210707.html


■たびレジ
・URL: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
※外務省からの海外安全情報をメールで受け取ることができます。長期滞在以外の短期滞在者の方も登録することができるのでぜひ活用ください。


■在東京タイ王国大使館
・URL: http://site.thaiembassy.jp/jp/
現在も日本からタイへの渡航はさまざまな手続きが必要です。
渡航に関する情報は変更になることがありますので在東京タイ王国大使館のウェブサイトで最新情報を確認してください。


現在タイは国内全土を対象に適用している非常事態宣言を11月末日まで延長することを発表しています。
感染者数が減少傾向にありますが外出時にはマスクの着用と手洗い消毒を励行し3密の回避、感染リスクの高いエリアを避けて感染予防に努めることを忘れずに続けましょう。では、また。

筆者

旧ペナン特派員

Marina.

日本をはじめ海外多数の展覧会、美術館を中心にアート活動を行うジュエリー作家。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。