【ペナングルメ情報】味も歴史も深い!福建麺(Hokkien mee)!

公開日 : 2022年07月27日
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■福建麺とは?

今回はグルメ情報としてペナンを代表するメニューのひとつ、「福建麺(Hokkien mee)」を紹介します。

福建麺とは、その名の通り中国の福建省をルーツに持つ麺料理です。ホッケンミーと発音します。興味深い点は、その土地々々の気候や味覚、食材によって独自に変化していること。福建省出身の華僑や華人により、東南アジア各国にそのレシピが伝えられてきましたが、バリュエーションはとても豊富です。

例えば、シンガポール式の福建麺は、エビ焼きそばのようなもの。黄色い中太の卵麺を使い、小エビ、イカ、炒り卵、もやしなどの具を入れて炒めます。また、マレーシアの首都KLで福建麺というと、色の濃い焼きそばのようなものを指します。黄色い太麺を使い、ラード、黒い醤油、豚肉、菜心、キャベツなどの具を使って炒めます。

■ペナン式の福建麺はどんな味?

では、本題のペナン式はというと・・・同じマレーシアでも、KL式とは全く異なります。ペナンの福建麺は焼きそばではなく、エビがらの出汁を使ったピリ辛の汁そば(ラーメン)です。具には、小エビに加え、ゆで卵、鶏肉、豚肉、豚の脂身、つみれなどが使われます。麺は黄色い中太麺とビーフンが両方半々で入っているケースが多いです。好みで辛さを足せるように、唐辛子ペーストがついてくるのが一般的です。

諸説ありますが、ペナンのエビがら出汁は、太平洋戦争で日本に占領された時代に、魚介類は日本人に売りわたすことしかできず、残ったガラを利用したのが始まりといわれているそうです。

遠い場所から運ばれてきたレシピが、歴史の偶然に揉まれて独自に進化し、その土地の食文化になっていく・・・福建麺ひとつを調べるだけでも色々なことが見えてきますね。しかしこのエビがらの出汁が何ともいえない深い深い旨味を醸し出します。ペナンを訪問される際には、ぜひ一度お試し下さい!

福建麺を提供するお店はペナン島内にたくさんありますが、一例として、有名なPulau Tikusu Market横にあるフードコート「Kafe Sin Hup Aun」内にある福建麺屋台を紹介します。大きく「福建面 Hokkien Mee」という看板が出ていますので、すぐにわかると思います。ほかのフードコート同様、イートインの場合は席についてドリンクを注文してから食事をオーダーして下さい。メニューはシンプルに福建麺の大か小しかないので、いずれかをオーダーしてください。(大はRM6.5、小はRM5.5)

辛さはレンゲに入った唐辛子ペースト使って調整してみてください。具材も豊富で、とても美味しいです!

■Kafe Sin Hup Aun

住所: Jalan Pasar, Pulau Tikus, 10350 George Town, Pulau Pinang

アクセス: Pulau Tikus Marketから徒歩1分

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筆者

マレーシア特派員

湯川 寛人

日系企業のペナン駐在員。グルメ情報を中心に“東洋の真珠”ペナンの見どころスポットをお届けします!

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