キリングフィールド

公開日 : 2012年10月23日
最終更新 :

【カンボジアの闇の歴史】

1970年後半、ポルポトという独裁者が、カンボジア政権を握ることになりました。

彼は、全市民を都市から強制退去し、農村に移住させる無茶苦茶な政策に乗り出し、人口200万人の首都プノンペンは、一気にゴーストタウンと化しました。

そして、反逆するであろう人々を次々と殺害したのです。

頭が良い=反逆する可能性がある。

教師、医者、技術者、メガネをかけているもの、英語を話せるという理由だけで殺されたものまで。

40年ほど前の話です。当時の虐殺現場が、今もなお残されており、博物館として旅行者も見学ができるようになっています。

僕もこの間、約2年ぶりに訪れてきました。

プノンペン市内より、約15km離れた場所に位置しています。

チュンエク大量虐殺センター(The Choeung EK Genocidal Center)

Killing Fields (102).jpg

入場料は2ドル。オーディオをつけると5ドルです。(2012年10月現在)

オーディオはかなりおすすめです。

Killing Fields (9).jpg
Killing Fields (14).jpg

各ポイントを廻りながら、その場の説明を日本語で聞くことができます。

ただ見るだけでは分からない裏のストーリーを聞くことができるのです。

それでは、簡単にオーディオツアースタートです。

Killing Fields (10).jpg

まずは、トラックの停車場所。市内から、犠牲者が次々と運ばれてきました。

Killing Fields (19).jpg

虐殺方法は残酷そのもの。

ヤシの木の枝の固いトゲを刃物代わりに使い喉を切る、頭を木の棒でたたく、刃物で刺す、首吊りなどなど。

Killing Fields (95).jpg

その当時の裏話がオーディオから聞こえてきます。

ただ単なる広場なのですが、当時の様子が目に浮かび上がってきます。

学校に通う子供たちも、課外学習で、このセンターを訪れます。

しっかりメモしてますね。

Killing Fields (23).jpg

こちらは、大量埋葬地です。

この穴からは、約450体の遺体が出てきたそうです。虐殺の後は、無造作に遺体を穴に埋めていきました。発見当初は、悪臭が立ち込めていたそうです。

Killing Fields (30).jpg
Killing Fields (31).jpg

犠牲者の人骨と衣類が、保管されています。

かなり残酷で、生々しい。このあたりは、カンボジアらしい一面だなと思います。

センターを歩いていると、いまだに、衣類や人骨が落ちていることがあるそうです。

Killing Fields (59).jpg
Killing Fields (68).jpg

こちらは、通称 キリング・ツリー。

この木に子供を殴りつけて、次々と殺害をしたとのことです。

拳銃を使うのももったいなく、凶器を使わずに、人を殺す方法を考えていたようです。

ラジカセで音楽を流し、悲鳴と殺害の音を掻き消していたそうです。

Killing Fields (62).jpg

最後に、慰霊塔。

犠牲者の頭蓋骨が、並べられています。中には、陥没しているものまで。

Killing Fields (77).jpg
Killing Fields (84).jpg

何度きても、鳥肌が立ちます。

僕も改めて、カンボジアの歴史を感じることができました。

オーディオは本当におすすめです。

ぜひ訪れてみてください。

合わせて、トゥールスレン博物館の訪問もお勧めします。

キリングフィールドという映画もぜひ。

===============

チュンエク大量虐殺センター

住所:市内南西に15km。チュンエク村。

電話:011-388-893

入場料金:US2ドル(オーディオ付:US5$)

時間:7:00-17:30

===============

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。