お湯が出る喜び 香る石鹸とシャワータイム
毎日の生活に必ず必要な場所、トイレにお風呂。ブルガリアでは一人がシャワーを使うと、次の人のお湯が出なくなってしまいです。連続でお湯を使うには、1時間近く待たなければなりません。水しか出ないときは、湯沸かし器の目盛りが青い場所を指しています。
15分以内に素早くシャワーを済ませば、目盛りの減りは1、2くらいで済みますが、それでも次の人が浴びるにはぬるすぎます。長くシャワーを浴びていれば、どんどん水になっていきます。
それにシャワーのお湯も、出すたびに熱すぎたり、冷たすぎたりして温度調節はかなり難しいです。
すぐお湯が作られないので、なかなかシャワーを浴びる時間が確保できないうえに、水道、ガス代は所得に対してかなり高いです。こういう理由もあってブルガリアではお風呂に毎日入らない人が多いです。
トイレはなんと奥の太い配管の中を、流したトイレの水やお風呂の水が流れていきます。ここはアパートなので上の階からの排水が流れる音が聞こえます。しかしある家では新築にもかかわらず、下水道が通じていないので、生活排水はすべて汲み取り式になっています。シャワーを使っても下水処理のお金が気になり、こまめにバキュームカーに来てもらわないと、汚水が家の敷地内や道路に溢れていきます。
また叔父の家ではトイレを流す場合、たらいに水を汲んで、便器の中へ大量に水を流しこみます。
手洗いの右側のほうは、屋上の排水です。雨水や雪解け水が流れていきます。
雨の日はずっと水が流れる音が聞こえますから、室内なのに不思議な感覚ですね。
左がアイメイク落とし、右がシャンプーです。ブルガリアの女性は化粧を落とす際、普通の石鹸または水のみで洗うか、シートタイプの化粧落としを使います。なのでこのような化粧落としを持っているほうが珍しくなってしまいました。
写真中央は大きなボディスポンジです。角切りタイプと手を差し込めるタイプです。
トイレとシャワーはシャワーカーテンで仕切られていない場合も多く、シャワー付属トイレのような状態になっています。トイレブラシに関しては、日本では手前に開くようなブラシケースに収めてあったり、先端がへちま風のブラシを見かけましたが、ここでは、垂直に差して収納するタイプの形状の丸いブラシが個室に設置してあるのをよく見ます。
驚くことにこのお風呂や洗面所やトイレやタイルはすべて義家族の手で取り付けてあります。なぜならこの部屋を買った当初はただのコンクリートの箱だったので、生活するにはそうやって自分たちで設置していかなければなりません。電球の雰囲気やコンクリートの質感は素朴でいいものです。
写真の上2つは海の香りで、青いものは「ミネラルとハス」、ピンクのものは「パールとイランイラン」の香り、写真下はポピーの香りです。
このようにスーパーに行けば他のヨーロッパの地域でも流通している、たくさんの種類の石鹸が売られています。
フルーツの香りだと、ストロベリー、メロン、グレープフルーツ、レモン、ブルーベリー、
パッションフルーツ、ざくろ
植物系だと、オリーブ、ミント、アロエ
スイーツ系だと、ハニー、チョコレート、ココナッツ、アーモンド、バニラ
花の香りだと、ハス、スイレン、ラン、ライラック、ハイビスカス、スズラン、ポピー、バラ
バラをかたどったピンクや赤の半透明の石鹸は観光地のお土産屋さんにもあります。石鹸が好きな方は手に入るといいですね。
(3月お題"バスルーム&洗面台")
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