探究心を刺激する斜面に栄える古都ヴェリコ・タルノヴォ

公開日 : 2014年03月26日
最終更新 :

ブルガリアの季節の変化は激しく、3月初めはコートが必要な寒さだったのに、

今では半袖やタンクトップで歩く人もいます。

これからは夏のようなまぶしさと、緑と花で溢れる観光シーズンに突入です。

しかしこれまでの冬の良さも忘れてはいけません。寒い時期にしか見られない光景があります。

今回は1月のヴェリコ・タルノヴォ(Велико Търново)を紹介します。

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ヴェリコ・タルノヴォは第二次ブルガリア帝国の首都で、12世紀から14世紀にかけて

ブルガリアで最も強固な要塞として成長しました。蛇行するヤントラ川に囲まれ、

ツァレヴェツの丘、トラペジツァの丘、スヴェタ・ゴラの丘と三つの丘に囲まれています。

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ゴルナ・オリャホヴィツァ (Горна Оряховица)駅

プレヴェンからヴェリコ・タルノヴォへは、電車とバスを乗り継いで行きます、

プレヴェンからゴルナ・オリャホヴィツァまで電車に乗り、そこからバスに乗り換えます。

バスの運賃は1.5レヴァ(約108円)です。ワゴン車サイズなので

行き先のキリル文字を読んで、見逃さないように注意です。

電車を乗り換えると1~2時間に一本しかないので、

1時間に1本出発するバスのほうが少し便利です。

それでもうまく時間が合わず、1時間近くバスを待つことになりました。

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ゴルナ・オリャホヴィツァ駅前の様子です。

駅を出てすぐの車寄せのところに毎時間45分にバスは来ます。

駅構内に案内図はありましたが、時刻表はなく、

停留所もよくわからなかったので駅員に聞きました。

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バスに乗っていると、大きな市街地が現れてきます。

いよいよ目的地ヴェリコ・タルノヴォに着く瞬間です。

ゴルナ・オリャホヴィツァで時間をつぶし、バスで出発してからしばらく山が続いていたので、

大いに栄える町に、突如出会う感動は大きいです。

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ヴァシル・レフスキ通りでバスを降りました。バス停の前は商店街が並んでいます。

ここから市場の方に向かって歩き"Touch Me" bar & dinnerというレストランに入りました。

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パスタを注文してみました。薄く切られた生にんじんの硬い触感と、

柔らかくゆでられたパスタの組み合わせが面白く、

にんじんを花に見立てた形状とブロッコリーの緑の彩どりが食欲を誘います。

ブルガリアのレストランで出てくる料理は、日本では見たことないデザイン性を図っています。

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ブルガリア人は滅多に外食でパスタを食べません。

イタリアンで注文するのはほとんどの人ががピザで、私の回りでレストランで

パスタを食べる人を見たことがありません。

このパスタの味はクリームが、ただ生クリームをゆでた鶏肉やパスタにかけただけで、

すぐ飽きてしまいます。カルボナーラのような卵とクリームの

まろやかな味わいを求めていたら、まったく違い何か物足りないです。

パスタはあまり追求されてないのかもしれません。

メニューは豊富なので、いろいろ注文してみてください。

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目的地、ツァレヴェツの丘に向かって歩き出します。

旅行中トイレが見つからなかったら困るので、レストランやカフェに入るたびに

トイレに行っておくと便利です。

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ブルガリアの母広場が見えてきました。

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ネザヴィシモスト通りに入りました。

ここは郵便局とヴェリコ・タルノヴォ大学芸術学部の間を歩いています。

ツァレヴェツの丘へは一本道にも関わらず、通りの名前がどんどん変わっていきます。

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ヴェリコ・タルノヴォには実は教会や旧市街以外にもこのような

おしゃれなショッピングができる場所があるのです。

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「地球の歩き方」の本には載ってない、流行の先端地です。

しかし、あるお店の中に入ると下半身だけのマネキンの上にライターが置かれ、

お店の人が一服する際の、テーブル代わりになっていたのが面白かったです。

店員たちはよくお店のドアの前でタバコを吸っているからです。

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建物の隙間から、重なるようなオレンジ色の屋根が見えました。

高いところからの景色は眺めがいいです。

古い歴史を大切にし、景観を守り、今に受け継いでいる精神が町中から溢れています。

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アセン王モニュメントも堂々と立っています。

これまで狭い路地と雑踏の中を歩いていたので、突然建物の隙間から

遠くにこのような光景が現れて大変驚きました。

背後のボリス・デネヴ美術館もヤントラ川と三方を旧市街に囲まれ、

その存在感と大きなたたずまいも素晴らしいです。

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かわいらしい屋根の付いた煙突です。

生活感のある景色は見ていて楽しいですね。

ブルガリアでは洗濯物を窓やテラスに紐を張って、ハンガーなしで干すので、

カラフルな子供服や下着も並び、いかにも生活臭のある光景になります。

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後ろを振り向いても素敵な景色が表情を変えて、

歩くたびにどんどん現れるので見逃せません。

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東(地図でいうと右)に向かってさらに歩いていきます。

このあとは、夕日を浴びるアセン王モニュメント、霧に包まれるツァレヴェツの丘、

逆光の聖処女降誕聖堂など美しい見どころいっぱいです。

次回の記事に続きます!

ボリス・デネヴ美術館 Художествена галерия "Борис Денев"

住所 : P. O. Box 250 "Park Asenevtsi"

 Veliko Tarnovo 5000, Bulgaria

開館時間 : 10:00 - 18:00

休館日 : 月曜日

入館料 : 大人3レヴァ (約220円)

     学生、高齢者1レヴ (約72円)

     (木曜日は無料)

ガイド料 : ブルガリア語3レヴァ (約220円)

      英語、露語、仏語5レヴァ (約360円)

Touch Me" bar & dinner (レストラン)

住所 : Ulitsa Vasil Levski 15, 5000 Veliko Tarnovo, Bulgaria

営業時間 : 07:30 - 00:30

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