ドナウ川沿いの町、古代ローマの遺跡と解放者記念碑【スヴィシュトフ】
プレヴェンの北東にある、スヴィシュトフの町歩きを楽しんだあと、スヴィシュトフから東へ車で向かい、古代ローマの遺跡を見に行くことにしました。
町や村を出る際は斜線の引かれた看板があります。裏は、この町に入るときに目にする、
斜線のない看板です。
古代ローマの植民地、属州モエシア・インフェリオル(下モエシア)の
「ローマ軍事基地ノヴェの遺跡」です。
新しい建物の案内所に関しては、下記のブルガリア・オフィシャル観光サイトに詳しく載っています。
音量が大きいので注意してください。サイトのページ上の検索の左にある音量マークをクリックすると、音は消えます。
ブルガリア・オフィシャル観光サイト
4月1日から10月31日:11時~21時;無休
11月1日~3月31日:休館
入場無料
案内所ガイドによる案内:4レヴァ(約285円)ブルガリア語、英語、ドイツ語
遺跡はドナウ川のすぐ岸にあります。ノヴェに駐留していた軍団は、トラキアやマケドニアで征服した土地を、東のほうからやってくる部族から守るというローマ防衛上たいへん重要な役割を担っていました。(観光サイトより引用)
建物と玄関口です。
現在は土台部分しか残っていません。
古代ローマの技術は研究の余地がたくさんあります。
ここが重要文化財だと何も知らなければ、岩が並んでいるだけで、ただ通り過ぎてしまいそうです。しかし説明を読みじっくり歩き回ると楽しいものです。
一つ問題と言えば蚊が多すぎて、出てる肌の部分は全部刺され、足の甲も刺されました。
ドナウ川の眺めです。対岸のルーマニアが見えます。向こうもこちらもこのあたりは工業地帯となっています。上流のドナウ川と景色は比べてどうでしょうか。
川を背にして、道路の向かいにあるローマ軍の浴場です。テルマエと書かれています。
浴場の地図です。ローマ時代には多くの公衆浴場がありました。
こちらも土台部分しか残っていません。
この遺跡の近くにはフェンスで区切られた部分に、ヨーロッパ中の考古学者が集まる三角のバンガローの宿泊設備がありました。
さらに東へヴァルディム村(Вардим)のほうへ向かうと、歴史保護区テキル・デレ(Текир дере)公園内に共同墓と呼ばれる、記念碑が立っていました。
高さ5.5メートルあるロシアの紋章を描いている、ロシア皇帝アレクサンドル2世に捧げる記念碑です。
この公園にはいくつかの大砲が並べられています。
檻の中にも大砲はあります。プレヴェンも同様にたくさん見られます。
川からの水は、公園内に入り込んできれいに光が反射しています。
ロシア・ブルガリア友好の記念碑です。25メートル近くある空まで届くような迫力の高さです。
ロシア兵のレリーフが記念碑の上までたくさん刻まれています。
この兵士たちのレリーフは手が印象的です。
頭上を見上げると、本当に高さに圧倒されます。
移動して高い位置から、ドナウ川の対岸を見ています。ブルガリア側は高低差のある丘になっていますが、ルーマニア側は平野になっています。
ドイツ、オーストリア、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ルーマニア
様々な支流が集まり、多くの国を流れてきたドナウ川です。このあとモルドバ、ウクライナにも到達します。川からの眺めはきっと変化に富んでいることでしょう。スヴィシュトフでは、丘に民家が並び、工業地帯が広がっています。
工場が好きな方はおそらく多くいると思います。もし工場とドナウ川が好きでたまらないという方がいれば、最高のロケーションではないでしょうか。
夕日がクレーンや煙突のシルエットを作り出します。この太陽は今頃西の方角にある国々を照らしています。
あるところでは正午であり、また別のところでは朝日であるだろう、そのようなことをじっくり考え出してしまう、そんな幻想的な光景が繰り広げられてました。
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