お仕事中も飲食・喫煙ふんわり漂うタバコの煙と街角のおしゃべり

公開日 : 2014年05月01日
最終更新 :
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ブルガリアの喫煙率は高いです。男性だけでなく、女性の喫煙も目立ちます。10代の若者の3分の1が喫煙者であるという統計も出ているくらいです。駅のホームやバス停の前、お店の前や通り、アパートのベランダや共同玄関前のベンチ様々なところでタバコを吸っている人たちを見かけます。電子タバコを吸う人も何人かおり、自宅でパソコンにつないで充電しているのを見ます。

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ベージュの吸殻入れ付きゴミ箱です。

外を歩くとタバコの煙に包まれ髪や服が臭くなってしまうこともあります。特に驚くのが、路面店の前で喫煙する店員さんたちです。お客さんがいないとお店のドアの前で立ちながら、遠くのほうを見て一服、または椅子を用意して他の店の店員さん同士や友人たちと集まり一服しています。

そうすると入り口をふさいでしまっているので、客としてお店の人の団欒を割ってまで、お店の中を見ようかなという気は起こりません。多くのお店はドアの取っ手を回して入る扉なので、ふらっと入るのが難しいです。

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売店の横にも吸殻入れが設置してあります。

さらにカフェやレストランでもお客の相手をしない時間帯や暇ができたらウェイトレスたちは、驚くことに店内のお客さんと同じスペースのテーブルを使ってタバコやコーヒーで一服しています。

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博物館に入ったときも、私が館内をすべて見終えて中庭に出たところ、同様に監視員達も中庭に出てきて、くつろいだりタバコを吸い始めました。私がまるで彼、彼女らの休憩時間を奪い、ようやく客がいなくなって解放されたという態度であまりいい気分ではありませんでした。たまたま休憩時間だったのでしょうか。

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吸殻入れはここにも設置してあります。

サービス業の人たちがお客と同じ場所でくつろぐというのは驚きでした。仕事の休憩はお客さんから見えない場所や休憩室が設けられて、裏でするものだと思っていたからです。そしてそのくつろぐ店員たちと会ってしまった場合、お客さんが来てしまった、せっかく一服してたのにという顔をされることもあります。

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ファションビルの入り口も喫煙箇所です。

さらにお昼の時間に服屋に入っても、驚くことがあります。それは昼ごはんやお菓子を食べながら接客するということです。ある小さな服屋では、店員とその友だちのような関係の人がレジにおり、サンドウィッチを二人とも食べながら、何かお探しですかと聞かれ、応対は普通ですが狭い店内にこっちを見つめて食べる二人というのが何か不思議で気まずかったです。

2010年6月に、他の欧州諸国のように公共の屋内での喫煙を禁止する予定でしたが、飲食店での喫煙を認めるように方針を転換し、規制を緩めたことがあります。これは喫煙するお客さんを遠ざけないためだけでなく、従業員も店内で喫煙できなくなると不満だからだと思います。

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チェスをする男性たち。ブルガリアには街角にチェス台が設置してあることがあります。天気のいい日はチェスをする人が見えなくなるほど、周りに人だかりができ、喫煙率も上がります。

(樹木に貼ってあるのは亡くなった方のお悔やみの張り紙で

名前、写真、年齢、何周忌か記載されている、至るところに貼るブルガリアの習慣です。)

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黒海に面する都市ヴァルナ(Варна)の北西、ヴラディスラヴォヴォ(Владиславово)地区のバス停の売店、キオスクです。雑誌やタバコが売られ、吸殻入れも設置してあります。しかしこの開いたキオスクの陳列棚の横に飲み物の冷蔵庫が置かれ、郵便ポストを塞いでしまっています。

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頭上にたくさんの銘柄が並んでいます。大型スーパーでもレジの上にシャッターのついたタバコの棚があり、同じように並んでいます。個人商店でも同様にレジでタバコは手に入ります。

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隣の売り場では窓の扉が開かれ内側にタバコが並んでいます。こちらではサンドウィッチやお菓子も売られています。(ブルガリアの値札シールはオレンジ色で値段が手書きで書かれています。)

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ヴァルナ医科大学の入り口では奥に禁煙マークはありますが、銃禁止マークのほうが目立ちます。

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最寄のバス停にもバスを待つ人や近辺の人が集っているので、吸殻入れがあります。こちらの売店では雑誌を売ってますが、午前中のみの営業です。

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アパート入り口では子どもを遊ばしている間、保護者たちや住民がコーヒーを飲んだり、何かを食べながら一服してます。たいていベンチがありゴミ箱も備わっています。外だけでなくなんと各階のエレベーター前や階段前にもアパートの中にゴミ箱や吸殻いれは多くあります。

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各部屋の住人が、業者に依頼し外壁を塗り替えたり、窓を変えてるので、つぎはぎのような概観となっています。

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カイラカ公園前のトロリーバスのバス停前です。終点や始発のバス停にはこうやって次の運行までのバスが待機してるのですが、この間に運転手や賃金を集めに来る車掌は、バスの中や外でタバコを吸って団欒しています。

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このように禁煙マークがあるにもかかわらず、バス車内で喫煙しているのは、注意する立場なのにおかしいなと感じます。私の最寄バス停も終点になるのですが、ここでも同様です。夜になるとバス車内の電気が点いて、煙で充満しているのが外からでも見えるのです。

ブルガリアの生活に根付いてる、タバコを吸う習慣。禁煙スペースが増えるのは何十年あとでしょうか。

(5月お題"タバコ事情")

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