ドナウ川のほとり、古代中世より栄える大きな歴史の小さな町【ニコポル】
プレヴェンの北東、ドナウ川のほとりに存在する町ニコポル(Никопол コにアクセント)。ここまでは車かバスで行きます。電車はオサム川(р.Осъм)を挟んで西隣の村チェルコヴィツァ(Черковица)までしかありません。
ニコポルには古代ローマ、モエシア・インフェリオル属州時代のローマの噴水「エリヤ(Елия)」があり、15世紀から17世紀の間に オスマン帝国の支配の間に, 重要な軍事と行政の中心地として発展しました。また1396年のニコポリスの戦いの場でもありました。丘の上にはニコポリスの要塞跡も残っています。
ワゴンサイズバスをプレヴェンから出発すると、バスはラジオを流しながら遠くまで続く草原を走っていきました。途中いくつも村を経由し、降車する人と乗車する人が入れ替わり、舗装していない村では砂埃を巻き上げながら、バスは北上していきました。しばらくすると山肌が見えるなだらかな山が連なって見えて、プレヴェン近郊とは少し地形が違う土地に来たと実感しました。
バスはニコポルの町中に入っていきドナウ川が臨める噴水のある広場の前で降ろされました。
帰りのバスターミナルは看板の地図が立っているので確認できます。このパラソルの奥がバスで降りたところです。
ハンガリーの都市と姉妹提携を結んでいます。ブルガリアとハンガリーの国旗は似ています。そしてブルガリアとルーマニアの境界であるドナウ川はハンガリーでは国の中心を通っていることがよくわかります。
チキンスープを食べました。 やわらかいお米が入っていて昼ごはんとして満足します。
レストランのテラス席には猫が狙っていることが多いですが、ここは道路から近いので野犬も何匹か集まってきます。猫と犬の対決、両者見つめ合っています。
岸からはルーマニアのトゥルヌ・マグレレ(Turnu Măgurele)が見えました。工場地帯となっています。泳いで渡れそうな距離です。別のところからフェリーボートが出ています。
浅瀬では釣り人たちが多くきています。
扉の付いた柵に囲まれた真新しい遊具がありました。プレヴェンにはかなり老朽化した遊具もありますが、意外に人口の少ない町や村に新しい遊具が設置してあることがあります。
高い崖の上にはモスクも立っているのが見えます。
民家の庭の向こうに切り立った崖が聳(そび)え立っています。
平和なこの小さな町に迫力の光景です。
手前の庭を囲む低いフェンスに対して人の背ほどの高さの扉は一般的な一軒家の住宅に見られるブルガリアの特徴的な扉です。
このバスで通ってきた高い丘に挟まれた中心の通りは何百年か経っている様な古い建物が並んでいます。
丘には石畳の道が続き、住宅街が重なるように坂の上に立っています。
どこの町でも残る廃墟は風化具合が長い年月を感じます。頑丈なレンガが壊れず残っていますが、住民がいなくなったあと金目のものを探しに侵入者によって荒らされるので中は空っぽです。
次回の記事はローマの噴水エリヤやニコポルの小便小僧、教会を含め、住宅街を散策していきます!
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