鍾乳石にこうもりの住処、迫力の巨大洞窟に降り注ぐ光【デヴェタシュカ洞窟】

公開日 : 2014年06月27日
最終更新 :
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プレヴェンの南東にあるデヴェタシュカ洞窟(Деветашка пещера)を探索しています。洞窟の外の空を臨む巨大な穴や光合成の十分な植物を鑑賞したあと、さらに広い洞窟内の天井や壁を見ると鍾乳石や石筍(せきじゅん)が見られます。

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洞窟内に入って右手には石が積まれたような少し高くなった丘があって上ることができました。

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天井の穴から入り込む太陽光が壁の陰影を深く刻んでいます。洞窟内には水の流れる植物の生い茂った湿った場所と、反対側の乾燥した場所とに分かれています。乾燥した地面はまるで火星に降り立ったような異世界の別の惑星に迷い込んだかのようです。

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堤防の下には川が流れ、その向こうには小さな森ができています。ここにも巨大な穴が開き、植物の種子は入り込み大きく成長しました。来場者用の通路は暗く、鑑賞される対象だけライトアップされているところが、まるで水族館もしくは動物園に来た雰囲気と似ています。施設内であれば天井の照明が鑑賞物を照らし、人との間はガラスで仕切られていますが、ここは自然光が降り注ぎ向こうと仕切るものは何もありません。

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階段を登って丘の上から見下ろしてみました。人と洞窟の大きさの対比がよくわかります。

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不穏な空気漂うこの小さなトンネルの向こうはロシアの軍事兵器の保管場所でした。重々しい空気が流れる気がします。

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この洞窟には3万匹のこうもりの住処(すみか)となっていますが、この時は10匹ほどが飛び回るのが確認できました。人が入れる一番奥は真っ暗です。川はさらに奥から流れてきているので、まだまだ洞窟は深く続いているようです。

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世界的に有名ではない名所も規模の大きな自然の産物で大満足でした。難点を挙げれば交通の不便なところや宿がないところで、車がないと不便で行きにくいです。ブルガリアに滝を見に行きたいとか、洞窟を見に行きたいとか滅多に聞きませんが、これを機会にブルガリアの自然の名所も興味を持つ旅行者の方々が増えてくれたら嬉しいです。

他にもギリシャとの国境沿い近く、南ブルガリアのデヴィン(Девин)にあるロドピ山脈の洞窟「悪魔の喉笛」(Дяволското гърло)や、首都ソフィアの南にあるリラ山脈中の「7つのリラ湖」(Седем рилски езера)も壮大な旅ができそうなので将来行きたいと思っています。リラ湖は行ったことある人に写真を見せてもらったところ、真っ青な湖が山の海抜2100mから2500mの間の標高の高い位置にあり、それぞれの湖には涙(Сълзата)、目(Окото)、腎臓(Бъбрека)、双子(Близнака)、三つ葉(Трилистника)、魚湖(Рибното езеро )、低湖(Долното езеро)と名前が付いており興味深かったです。

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