保存されし歴史遺産ババ・ヴィダ城塞の貫禄【ヴィディン】

公開日 : 2014年07月12日
最終更新 :
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ブルガリア北西端に位置するヴィディン(Видин)のババ・ヴィダ城塞までやって来ました。この要塞はドナウ川の沿岸に10世紀から14世紀にかけて建てられ、国内でも屈指の保存状態を誇ります。

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このドナウ川には2013年にノヴァ・エヴロパ橋(„Нова Европа"/新ヨーロッパ橋)が開通しました。これで東のルセ(Русе)のドナウ川に架かる橋に続いて2番目の橋です。ヴィディンの北東からルーマニアのカラファト(Calafat)まで繋がりました。

ノヴァ・エヴロパ橋

公式HP : http://www.vidincalafatbridge.bg/en/(英語、ブルガリア語、ルーマニア語)

ところでドナウ川を題材にした楽曲で有名なものは『ドナウ川のさざなみ』や『美しく青きドナウ』がありますが、「美しき青きドナウ」はウィーンでヨハン・シュトラウス2世によって作曲され華々しく豪華な旋律なので、向かいのルーマニアのヨシフ・イヴァノヴィチが作曲した哀愁漂う「ドナウ川のさざなみ」のほうが、さすがこの辺りのブルガリア・ルーマニア間の川の雰囲気に合っています。

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川に沿って城壁の回りを歩き要塞の入り口に到着しました。

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この要塞は何度も増改築を重ね、地図の青い部分がローマ帝国時代、赤い部分がブルガリア帝国時代、黄色い部分がオーストリア帝国時代、白い部分がオスマン帝国時代にそれぞれ建てられました。

まるで公園のアスレチックのようにどこから見ようか登ろうか、展示物を鑑賞する部屋や古い塔でいっぱいなので最初に見るべきところを迷ってしまいます。中は順路が特に定まっていないので好きなところから見ることができます。これは本当に魅力的です。例えば有名な観光施設にいった時に順路がロープや柵でしっかり決められ、ほとんど立ち入り禁止の箇所で安全の為に古い通路ではなく観光客用通路を歩かされたり、周りは宿泊設備やお土産屋が乱立し観光地化されすぎるとせっかくの名所も来てみてもがっかりしてしまうので、ブルガリアの観光地のように雰囲気を大切にし、見て回るときの自由度高い点は最高だと思いました。ただここの要塞の屋上では草花が生い茂り、下に下りる階段の穴に気づかず、落ちてしまいそうな場所があったり、古くなった塔の木製の階段はきしんでいて怖いので、危険そうなところに柵やロープはなくとも注意が必要です。

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要塞に入るとすぐにギャラリーになっていて彫刻や絵画が展示されていました。

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ゴミ箱もうまくこの場所に溶け込んでいます。そしてこの小さい窓の特徴は壁に対して斜めに作られています。

次は要塞内の各展示室に入り屋上に登って行きます!

ババ・ヴィダ城塞

開館時間 : 4月1日-9月30日

      月曜から金曜 8:30 - 17:30

      土曜、日曜 9:00 - 17:30

     10月1日-3月30日

      月曜から金曜 9:00-17:00

     土曜、日曜 10:00-17:00

入場料 : 学生、シニア2レヴァ(約140円)

     大人4レヴァ(約280円)

     ガイドツアー20レヴァ(約1400円)    

無料開放日 : 毎月最終木曜日、5月18日(国際博物館の日)

住所 : Baba vida, Vidin, 3700 Bulgaria

e-mail :museumvd@mail.bg

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