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ドイツ/レーゲンスブルク特派員ブログ 吉村 美佳

ドイツ・レーゲンスブルク特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2017年9月10日

文化財公開日 1 商人の家、ルンティンガー・ハウス


文化財公開日 1 商人の家、ルンティンガー・ハウス

1993年から、ドイツ国内では、重要文化財公開日というのが9月の二週目の日曜日にあります。
都市によって、その活発さは異なりますが、レーゲンスブルクはかなり力を入れていると言えます。なんと60以上の文化財またはテーマに沿ったツアーが公開されるのです。


ちなみに、ドイツ全体で7500もの重要文化財が公開されるのだそうです。これは、本当にすごい。
大概のものは、普段は公開していないものを、ガイド付きツアーによって無料で見学できます(一部有料)。


毎年スローガンが掲げられるのですが、今年は、Macht und Pracht。つまり、権力と栄華。


私は、今日は3箇所のガイドツアーに参加しました。普段公開されていないところばかりですが、仕事や個人的な付き合いで、多少は内部を知っていて、興味を感じた3軒に行ってきました。


一番興味があって、真っ先に行ったのは、レーゲンスブルクの貿易を毎日記録に残したルンティンガーという商人の一家が住んでいた家です。この記録は、1383-1407の貿易のものですが、買い取った商品の値段、それぞれを売りに出した値段と全て細く記載されており、中世の貿易を知る上で欠かせない、最も大事な書物なのです。


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これが、道路側からの様子です。赤い建物がそうですが、奥行きも深く、反対側に平行する道にも通用口があります。

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こちらが、反対側の入り口からみた中庭です。昔はここに台所やお風呂場があったのだとか。


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これは、ルンティンガー広間。私はガイドの勉強会などで何度も来ているのですが、しっかり観察して、たくさん発見がありました。昔ガラスがない窓だった頃、ルンティンガー家の人は、イタリアのベネチアからたくさんのガラスを購入したそうです。

中世の部屋はカラフルな壁画が描かれていたと言いますが、その名残があちこちに残っています。

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ここは、大商人の家として有名ですが、たくさん知らないことがありました。
この有名なルンティンガー一家が新築でここを作らせたのではなく、建物そのものはすでに1000年もの歴史を持つものであり、1367年からルンティンガー一家が住むようになりました。
この一家は、子宝に恵まれず、2人の娘と1人の息子をもうけたのですが、息子は若くして亡くなってしまったのです。義理の息子がいたのですが、商売を受け継いでくれなかったので、子孫を残すこともなく、絶えてしまいました。


神聖ローマ帝国の時代には、ここは、国王級の人が宿泊した黄金の冠という宿でした。


残念ながら、1960年代から無知な人の手により、大幅な改築がなされ、中世の姿に戻そうとするあまり、現状保存という観点から異なった改築をされてしまったのだそうです。

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カテゴリー イベント・行事・お祭り
2017年9月10日
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  • 特派員プロフィール
  • レーゲンスブルク特派員

    レーゲンスブルク特派員
    吉村 美佳
    鳥取県出身。学生時代、社会人時代にバックパッカーとして25カ国を歩き回るうち、南米エクアドルでドイツ人と知り合ったのが運命の分かれ目。2002年12月よりドイツ在住。レーゲンスブルク観光局公認現地ガイド。普段は教会やビッグバンドでトランペットを吹いたり、自宅でピアノを教えたり。フリーライターとしても。ご連絡は、こちらまで。 DISQUS ID @disqus_mvlVIuxrhK

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