岩に彫られた地下壕、シュヴァンドルフにあるのものはバイエルン州最大規模

公開日 : 2018年02月22日
最終更新 :

レーゲンスブルクから北へ車を飛ばして30分ほど行くと、シュヴァンドルフという町があります。

この町は、バイエルン州でも戦争の被害を最も受けた4つの町のうちの一つなのだそうです。

水曜日、金曜日、日曜日にガイド付きツアーで行くのですが、こちらはドイツ語がわからないと少し難しいと思います。

が、しかし、結構これがすごいツアーなのです。

地下内の気温は6〜8度と低いので、しっかり着込んで行ってください。(ダウンジャケットでも寒かったです。)

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人口28,000人と小さな町ですが、1945年には第二次世界大戦の被害を受け、70%以上(75%とも言われている)が破損したのだそうです。

このフェルゼン(岩の)・ラビリン(迷路)と呼ばれる複数の地下室が一つに繋がったこの構造は、ここだけで40から50もの地下室があるのだそうですが、町全体ではなんと130もあるのだそうです。

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1500年頃から造られ始めたこの地下壕。手彫りの跡が今でも見えます。昔は、ここでビールの醸造の後半の過程が行われていたり、ジャガイモやリンゴなどの農作物の保管に使われていたりしていました。

戦時中は、女性と子供を中心に、4000人もの人がここを防空壕として使っていたそうです。

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上にある小さな明かり取りのようなものは、実は地上まで伸びていて、この場合は15m。もう一つ25mのものがあり、この二つの空気穴で、当時4000人もの人が十分な酸素を得ることが出来たのだそうです。

明かり取り用のタイマツがあった場所は、今でもススで真っ黒。

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昔はトロッコ用の線路も一部あったようです。

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私達は、出口を出てすぐそばにあったギリシア料理のお店で、夕食を食べてから帰宅することにしました。値段も両親的で美味しく頂きました。ビールも、レーゲンスブルクと比べると、随分お得なお値段です。ここシュヴァんドルフにも昔はいくつもの醸造所があったようです。レーゲンスブルクを含めた近郊の街にたくさん売っており、鉄道が通った1850年頃は、ビールの醸造が追いつかないくらいだったとか。

でも、ここのレストランでは、ニュルンベルクの醸造所のビールが売られていました。ちょっと残念。

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