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ドイツ/レーゲンスブルク特派員ブログ 吉村 美佳

ドイツ・レーゲンスブルク特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2019年7月 3日

バイエルン州歴史博物館の展示をしっかり見てきました


バイエルン州歴史博物館の展示をしっかり見てきました

2019年6月7日付で、開館のご報告 をさせていただいていますが、改めて、時間をかけて見てきましたので、再度ご報告させていただきます。


じっくり見学するには、最低でも2時間半は必要です。
表記は全て、ドイツ語と英語の併記となっておりますが、情報量はかなり多く、とにかく時間にゆとりを持ってお出かけすることをお勧めします。

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上の写真は、360度のパノラマスクリーンです。博物館は過去200年のバイエルン州を対象にしていますが、ここで見ることのできる映像は、過去2000年の歴史が分かりやすく紹介されています。ここだけは、常時無料のようです。上演時間は、正確にはチェックしていませんが、25分程度だと思います。

今回は、私が知らなかった事や面白いと思った事を順番に紹介していきます。
博物館は好きだけれど、ドイツ語や英語の説明だと訳がわからないから・・・と躊躇されている方のご参考になればと思います。


①マクシミリアン1世〜ルートヴィヒ1世〜マクシミリアン2世〜ルートヴィヒ2世


ここのコーナーでは、それぞれの王様が、一体どんな人物だったんだろう?という想像を膨らませるのにとても面白いコーナーです。
洋服の展示もあれば、どんなことを国民のためにしてあげようと思っていた人なのか、国民のためにいい人なのか、悪い人なのか、その時代に生きて身近に感じれるような情報を含む展示となっています。


②バイエルン州にある有名な建物

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これって、ちょっと残念のは、縮尺がマチマチなんです。
でも、バイエルン州の様々な町の有名な建物について、一度に目にできるのは、非常に面白いと思います。


例えば、ノイシュヴァンシュタイン城もありますし、バイロイト音楽祭(リチャード・ワーグナー音楽祭)の会場となる建物もあります。
リチャード・ワーグナーの音楽祭ですが、日本でも郵船旅行さんが毎年のように、団体旅行の素敵な企画を出されています。
元々は、どうやら、ルートヴィヒ1世が、愛人のローラ・モンテスと共に、ワーグナーのためにミュンヘンに作った劇場を後にバイロイトに移したようですね。ルートヴィヒ1世がここに絡んでいるのは、知りませんでした。


③世界最大のスポットライトをニュルンベルク出身の人がカナダで行われた万国博覧会(1893年)に設置した


135km離れた所からでもこの光が見えたと、説明がありました。
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④バイエルン州で産業革命が遅れた理由は?


バイエルン州には、ほとんど鉄鉱がなかったのが大きな理由なようです。
その代わり、アウグスブルクの繊維産業やニュルンベルクの金属産業、アルゴイの乳製品、オーバーフランケン地方の繊維産業や陶器産業、オーバープファルツ県の鉄工業など、地域的な発展がありました。


何よりもシビアなのは、木炭不足。当時の主要なエネルギーであるのにも関わらず、ミュンヘンでの価格は、エッセンでの価格と比較してとてつもなく高額でした。ですから、バイエルン州では、木炭に頼らない産業を!という改革の必要性が大きかったのです。


おかげで電動化が一番に進みました。アウグスブルクではディーゼルエンジンが開発されていますが、これは、アウグスブルク出身の父を持つ、ルドルフ・ディーゼルの功績だそうです。


ビールの醸造も発達しました。1900年の時点では、世界中のビール消費量の10分の1が、バイエルンで製造されたものであったと言います。
ミュンヘンにあった大きな醸造所、シュパーテン(Spaten)、リューベ(Löwe)、アウグスティーナーがこぞって輸出をしていました。シュパーテンは、1867年以降、ミュンヘンで最大の醸造所でしたが、1922年にフランシスカーナー、続いてリューべの傘下に入っています。


そのうち、製造された8分の7が、バイエルン州内部で飲まれているそうです。
1895年には、1700万へクトリッターが消費されたとして、最高記録となっています。


⑤レーゲンスブルクにはドイツ最大の野球場があるのですが


在レーゲンスブルク日本人の中でも、野球をしている子供達はいますが、実は、レーゲンスブルクには大きな野球場があり、野球チームもあります。その理由というわけではないようですが、実は戦争が終わる頃、アメリカ兵が地元の子供達とお友達関係を築きあげていたようなのです。そして、子供達は、サッカーではなく、アメリカ兵から彼らの国民スポーツである野球を習って遊んでいたのだとか。

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⑥野生の動物達


動物の剥製の展示などがあります。狸もいるようですね。ナマズもありました。

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最高で全長3m、重さ150kgにまでなるそうで、80年くらい生きるそうです。


そんな中に混じって、どこかで聞いたことのある名前がありました。「ボルパーティンガー」という名前です。


いや、みなさんは多分聞いたことがないと思いますが、ドイツ語では、Wolpertingerと書きます。ウィキペディアのドイツ語版によると、バイエルン州の寓話上の動物、とのことですが、リスの体に鴨のようなクチバシ、またはウサギに鴨の羽、など、色々なバリエーションがあるようです。

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この動物の解説に、「バイエルン州で最も印象深い動物」と書かれていました。「生活圏は、博物館など」だそうです。こんな事を真面目に書くところが、バイエルン人なのでしょうか。


⑦飛行機の燃料タンクで作ったボート


1950年代、マングファル川をフリッツ・ブランドルは、(11歳の時)兄弟と共にこのボートに乗った。なんと自分で作ったボートだそうです。

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⑧アメリカ軍が攻めてきた時の話


第二次世界大戦時のアメリカのジープの展示もありました。
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1945年4月3日から5月4日にかけて、バイエルンはアメリカの攻撃を受けました。
地図があり、いつどこでアメリカ軍が攻撃をかけたかが一目で分かります。その中で、例えばレーゲンスブルク、インゴルシュタット、デッケンドルフは4月27日に狙われました。レーゲンスブルクも飛行機を製造していた会社、メッサーシュミットなどが被害を受けています。


⑨アドルフ・ヒットラーの地球儀


ヒットラーの書斎に置かれていた巨大な地球儀も展示されていました。

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⑩レーゲンスブルク大聖堂の説教師、ヨハン・マイヤーのプラカード


ヨハン・マイヤー(1906-1945)が、大聖堂と人々をアメリカ軍から守る為に、自らが生贄となっっているのですが、その時に首に掲げたプラカード、というのが展示されていました。写真撮影禁止のマークがなぜかここにあったので、あえて、写真を撮る事を自粛させていただきました。私がガイドの勉強中にこの話は聞いているので、私にとっては、心に響く展示でした。


まだまだたくさんあります。
全部紹介してしまうと、行く楽しみもなくなってしまいますから、ここまででおしまい。


今後、この博物館、まだまだ面白いことが続きます。
今年2019年の9月から、バイエルン州の展覧会会場となります。1000年の歴史に見られる100の財宝、というのが今回のテーマです。


来年2020年には、公文書館もオープンします。夏には、オンラインでも利用できるようになるのだそうです。


2023年には、チェコと協力しての展覧会も予定されています。こちらのテーマは、バロック様式です。


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2019年7月 3日
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  • 特派員プロフィール
  • レーゲンスブルク特派員

    レーゲンスブルク特派員
    吉村 美佳
    鳥取県出身。学生時代、社会人時代にバックパッカーとして25カ国を歩き回るうち、南米エクアドルでドイツ人と知り合ったのが運命の分かれ目。2002年12月よりドイツ在住。レーゲンスブルク観光局公認現地ガイド。普段は教会やビッグバンドでトランペットを吹いたり、自宅でピアノを教えたり。フリーライターとしても。ご連絡は、こちらまで。 DISQUS ID @disqus_mvlVIuxrhK

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