小さな醸造所、そしてそこで行なわれる醸造コース

公開日 : 2019年07月22日
最終更新 :

ビールが好きな私。

ここ2、3年前から、ビールの醸造所で通訳の仕事もちらほら入っている関係もあり、ビールの醸造についても少し勉強したりしています。

そして、ひょんなことから、醸造体験をすることとなりました。

バイエルン州の北にあるアンベルクという町(レーゲンスブルクからは一時間もかかりませんが)、その町の規模のわりにたくさん醸造所があります。

その中でも一番小さな醸造所に行ってきました。

実は、住所を頼りにそこに到着してみると、普通の住宅街にある普通の一軒家なのです。醸造所のオーナー曰く、家を建ててから、醸造所としての設備を追加したそうです。娘さんが二人いらっしゃり、それぞれが偶然?にもやはりビール醸造のマイスターと結婚されているのだとか。

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醸造コースでは、朝食をしながら、参加者が互いに自己紹介をするところから始まります。

今回は、私達夫婦の他に、お友達同士の若者27歳と31歳の参加でした。何ヶ月も前から予約を入れないとダメなのがちょっとネックですが、この規模だから仕方ありません。

コースは朝8時半から夕方6時まで。

まずは、マイスターが大きな醸造釜で作業をするのを見て、かき回すなどの多少の補助をしながら、合間に自分達のビールも作ります。

お昼ご飯頃からは、マイスターが作ったビールを飲みながら。

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または、合間に、その醸造所の設備を見せてもらいながら。

ビールは、2リットル入りの瓶に詰められます。ここは、空き瓶を洗って干したりする場所です。

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そして、こちらは冷却タンク。

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さて、醸造過程ですが、麦芽と水を入れ、温度管理をしながら、かき混ぜます。

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ホップを入れてからは、ぐつぐつ煮立たせます。

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なんて、簡単なものじゃないです。デリケートですから、温度管理をしながら、しかも小さな設備なので、ホースをあっちにこっちにつなげ、あっちの窯からこっちの窯に移動させながらの作業です。なんせ、マイスターの窯は、大きなものが2つ、小さなものが2つ、冷却用に合計4つ。それで、これだけ立派なものができるんですからね。

設備が小さい分、余分な作業がたくさん。

こちらは、私たちが行うろ過工程です。大きな釜ではうまく理解ができませんが、実際にこのような分量で鍋で行うと、何と無く醸造の仕組が理解できるような気がします。

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マイスターも、自分の醸造作業があるので、いつも相手をしてくれるわけではありません。そんな時は、参加者同士が会話しながら、楽しいひと時を過ごします。そして、最後には、4択の質疑応答20問に答え、参加者全員の写真が写った受講証明をもらいます。なかなかいい体験でした。でも、これは普通にドイツ語がわかるだけでは足りず、醸造に関わる専門用語がドイツ語である程度できることが前提です。

私にとっては、醸造作業、醸造工程を理解する、というには達しませんでしたが(涙)、素晴らしい経験でした。ちなみに、女性は参加者の10%程度だそうです。私は今年二人目だったみたいです。

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