氷の聖人(Eisheiligen)が来た!
あはは、それって誰でしょう?
ドイツでは5月になってからも、10日から15日頃など気温が0度や氷点下になる日がやってきます。
2020年も5月の上旬はとっても温かく、夜の気温も5度以上あり、植物は育ち盛りだったのに、やっぱり今年も気温が落ちる日がやってきます。
それが、「氷の聖人」と表現される正体なんです。
以下、氷の聖人は、アイスハイリゲン(アイス=氷、ハイリゲン=聖人)と表現します。
ドイツ語で、Eisheiligen / アイスハイリゲンというのですが、トマトなどの植物を地植えにするのは、「アイスハイリゲンが来てから」などという使い方をします。
そうなんです。4月には、何日も温かい日が続き、蒔いたタネも芽を出し、楽しい園芸シーズンの始まりと思ったその矢先に、このアイスハイリゲンが来るわけです。
それを知っていても、植木がたくさん室内にあるわが家ではベランダにはとっくの昔からところ狭しと植物が並び、成長の著しいトマトの苗は、もうベランダに植えつけてあります。
なので、このアイスハイリゲンが来るときには、慌ててビニール袋などを被せて対応するのです。
↑お見苦しい写真ですみません。
北ドイツと南ドイツではだいたい1日違うようですが、バイエルン州では、カルテ・ソフィが過ぎ去ったらアイスハイリゲンもおしまいといわれています。
キリスト教のドイツでは、「名前の日」というのがあり、それをお祝いする習慣があります。ドイツ人の名前は、すでに存在する名前の中から選んでつけられるので、たいがいは成人の名前だったりするわけで、それぞれの聖人の名前の日が決まっています。
例えば、5月15日は聖ソフィアの日。6月24日は聖ヨハネスの日、というように。
そして、聖ソフィアの日が、カルテ・ソフィと呼ばれる日で、この日が過ぎれば植物を地植えできる、というものです。
昨晩5月11日は、お昼頃からの雨が続き、夜には気温がぐっと下がりました。19時半頃には、温度計は5度を示すものの、真冬のように寒く、慌てて上の写真のように、室内に入れることが難しい植物、あるいは0度前後を耐えることができる植物を覆いました(写真は本日5月12日の朝の時点です)。ビニールを外してみると、ダメージなく生き延びた様子で、安心。ここ数日夜に気温が低い日が予想されますが、一番寒い夜は過ぎ去ったようです。
一段落したら、大切に育てていたトマトの苗をすべて植え付け、野菜用の高床式の畑にも、小さな苗を植え付け、春の園芸作業が本格スタートとなります。
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