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ドイツ/レーゲンスブルク特派員ブログ 吉村 美佳

ドイツ・レーゲンスブルク特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2020年6月30日

ホテル・ツム・ブラウエン・クレブス(ホテル・青い蟹へ)


ホテル・ツム・ブラウエン・クレブス(ホテル・青い蟹へ)

前回ご紹介した「太った男」というレストラン と同じ経営のホテルです。
レーゲンスブルクでホテルに宿泊するなら、おすすめしたいのは、このような個性的な歴史あるホテルです。


ここレーゲンスブルクの旧市街には、中世の町並みが残り、そのなかには、なんと960もの重要文化財があります。
そんな町だからこそ、ほかにはないレーゲンスブルクらしさを、そんなホテルに滞在することにより肌で感じるチャンス。


中世の建物、例えばここのホテル、ホテル・ツム・ブラウエン・クレブスは14世紀の建物。最も古いホテルのひとつです。でも、古めかしいという悪い表現は合いません。20世紀終わりにきれいにモダンに改築されていますから、快適な滞在となることでしょう。

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ホテルとレストランのオーナーである、アントン・ヴァイセンバッハー氏について


現在の経営は1994年から、アントン・ヴァイセンバッハー氏によるもの。ヴァイセンバッハー氏は、ホテル業を勉強されていますが、内装建築を職業にしたいと考えていたそうです。ミュンヘンのバイエリッシャーホーフ (baierischer Hof、リンク先は公式ウェブサイト)という5つ星★★★★★のホテルでレストラン経営についてを学ばれてもいます。インテリアについても学んだ経験のある、ホテル経営者が、イギリスの腕のいい建築家とともに、細部に渡って修復し、ホテル開業を目指して何年にも渡って、アンティークの家具をかき集めて作り上げた、情熱のこもったものです。大規模な機械的なホテルでなく、小さくても人間味のあるホテルを、ということで、運命的にたどり着いたレーゲンスブルクの地で、すばらしい建物に出合い、多くの改築作業や家具などの買いつけ、膨大なる準備期間を経ての現在です。

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ホテルの入口を入ってすぐの壁に書かれたイラスト。旧市街の地図の、ちょうどホテルがある場所に虫眼鏡を当てている青いセーターを着たおじさんが、そのヴァイセンバッハー氏です。
今からホテルを案内してくれる、という状況下で、慌ててお願いして写真を撮らせていただきました。



ホテル内部を少しご紹介


ホテルの部屋はすべて異なる内装。空室をお願いして見せていただきました。
ちょうどチェックアウトの時間といういいタイミングということもあったのでしょうが、思った以上にたくさん見せてもらうことができました。
コロナでホテルの経営も厳しい時代だとは思いますが、中小規模のホテルは、大手のホテルよりウイルス感染の目でみると、利用されやすいようです。
非常に明るく清潔な印象があるホテルです。利用者のネット上での評価にも、掃除が行き届いており、快適であると多数書かれていました。


このホテルのよさは、古い建物のよさを残し、センスよくテーマに沿った家具が配置されています。バリの部屋、インドの部屋、モーツアルトの部屋(ヴァイセンバッハー氏はザルツブルクのご出身ですから)などがあります。お風呂場なども白いタイルを基調としたきれいでシンプルな造り。部屋によってはバスタブもあるのが、私たち日本人にはうれしいですね。オーナーの人脈で、いい職人さんが集まり、非常にていねいな作業がなされている印象を受けます。


まず、古い部分を見てみましょう。
こんなフレスコ画が、窓枠に。

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そして、階段も、木製の美しいものです。

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高級感のあるシティホテルやビジネスホテルにしか泊まったことがない方には、ぜひぜひ一度こんなホテルを体験して欲しいと思います。
小さなホテルの入口を入ると、迎えてくれるこの階段。私はこういうのが大好き。レーゲンスブルクに暮らす醍醐味ですね。
しかも、この階段を登りきると、こんなに広いスペース。というか写真ではその半分以下しかフロアが見えませんが、旧市街のど真ん中にあって、こんな無駄なスペースはなんて罪なの? いったいこれだけで、土地代はどれくらい?と計算したくなるくらい、主婦の目から見るともうびっくり目から鱗です。

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↑壁の奥には、昔井戸水を組み上げて使っていた場所があったのだそうです。シャンデリアもすてきですね。

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そして、この美しい立派な木製の天井。木製の仕切り。中世の家、石造りではありますが、建物の50%近くが実は木造だったと聞いたことがありますが、そんな石と木の組み合わせは、当時も美しいものだったのでしょうね。とはいえ、レーゲンスブルクの歴史は、豊かなときばかりではありませんので、貧しい時代はどこまで悪い状態に陥っていたのでしょうか。
それが、ここまで美しく引き出されているのを見ると、本当にうれしく思います。


ほかにもいろいろありました。入口が160cm程度の高さのお部屋というのも。それは、召使が使っていた場所ではないかと想像される部屋だそうです。唯一そんな入口です。とはいえ、昔の人もゲルマンの時代は(ちょっと遡りすぎですが)、身長の平均が170cmといわれるようです。入口が小さいのは寒さをしのぐために、開閉する場所が小さいほうがいいという理由や、日本の茶室の入口のように、頭を下げないと入室できないことから、礼儀的な意味を持っている、とも聞いたことがあります。
なのでこの場合は、特に礼儀的な意味で扉が小さかったのでしょうか。


それでは、モダンな感じの部分も見てみましょう。

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お風呂場はそれぞれ異なるのですが、だいたいがこんな感じでシンプルに美しく、照明も十分に明るく、ガラス張りの仕切りでスッキリ広く見えます。ふたつ目のお風呂場の写真は、とてもモダンにポップな感じで整えられたお部屋にあったものです。ですから赤のタイルがカジュアルに、若者向けな感じです。

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ホテル滞在について


まず、ホテルではなく、レストランを目指します。レストランのカウンターでチェックインをします。そこで鍵を受け取り、ホテルへ向かいます。

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ホテルにチェックインすると、ちゃんと部屋まで案内してもらえるようです。その道中、ホテルのことを説明してくれたりと、人間味あふれるサービスを心がけているとか。そういうのをうざったいと思う方には向かないでしょうが、私だったらこういうサービスはとってもうれしい。旅行の喜びが膨れ上がることでしょう。


チェックインは14時以降、チェックアウトは11時までと一応なっていますが、チェックインが遅い時間でも相談可。事前に連絡をしたら可能だそうです。


レーゲンスブルクには、たくさんのすてきなホテルがありますが、ここは、今回ご紹介したほかにも大きなメリットがあります。
それは、旧市街の中心部にありながら、脇道にあるおかげでとても静かなのです。特に金曜日や土曜日の夜など、暑くて窓を開けると、お酒が入った人たちが大騒ぎをしているという話も聞くのですが、ここは静かなようです。実際に泊まった経験のある人の話も聞いています。


総合的にみて、私は声を大にしておすすめしたいホテルです。

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カテゴリー 旅行・ツアー・ホテル
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  • 特派員プロフィール
  • レーゲンスブルク特派員

    レーゲンスブルク特派員
    吉村 美佳
    鳥取県出身。学生時代、社会人時代にバックパッカーとして25カ国を歩き回るうち、南米エクアドルでドイツ人と知り合ったのが運命の分かれ目。2002年12月よりドイツ在住。レーゲンスブルク観光局公認現地ガイド。普段は教会やビッグバンドでトランペットを吹いたり、自宅でピアノを教えたり。フリーライターとしても。ご連絡は、こちらまで。 DISQUS ID @disqus_mvlVIuxrhK

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