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ドイツ/レーゲンスブルク特派員ブログ 吉村 美佳

ドイツ・レーゲンスブルク特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2021年9月14日

文化財公開日 12世紀の知られざる小さな教会 聖レオンハード教会


文化財公開日 12世紀の知られざる小さな教会 聖レオンハード教会

ここに教会があることも、あまり知られていない、そんな存在感のない、でも歴史的にはすばらしい教会を見学してきました。
というのも、年に1回、毎年9月の第2日曜日にある文化財公開日のプログラムにあり、参加することができたからです。


紹介するのは、聖レオンハード教会。

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これが正面玄関のある西側なのですが、もっと教会らしい写真は、反対側東の祭壇側から写さないとダメなようです。

IMG_6568.JPG

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シンプルな建物ですが、正面玄関はこんな感じです。(↑)


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見逃してしまいそうな細部ですが、私がとっても興味をそそられたのは、ここです。(↓)

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扉を開けるためのノブをご注目ください。右側のものは取り除かれていますが、以前は左右対称に同じノブがあったのでしょう。このノブの付け根、家の形になっています。


そして、もうひとつ注目すべきは、そのノブのくるりんと曲がった部分の最後は何かの動物になっています。(↓)


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さて、教会そのものについては、なかなか情報がないのですが、実はすごい教会のようなのです。
というのも、バイエルン州で最も古い Hallenkirche、ハレンというのは、普通だと体育館のような大きな空間を持つ建物を指しますが、ここで言うハレンと言うのは、簡単に言ってしまえば、左右の翼の部分も屋根の高さが同じタイプの教会建築のようです(キルヒェは教会という意味です)。


建てられたのは、1130年から1150年の間と言われています。
レーゲンスブルクで最初の大きなロマネスク教会建築です。
14世紀に東への拡張されるなど、改築、増築も幾度となく行われています。


私はこの教会について、存在すら知らなかったのですが、同時期、ロマネスクの教会といえば、レーゲンスブルクにはさらに聖ウルリヒ教会 (大聖堂のすぐ東にあり、博物館となっています)とショッテン教会(聖ヤコブ教会)、聖エメラム教会 の西側(1050年頃)、また北に隣接する聖ルペアト教会(11世紀後半)、郊外にはプルーフニング城 があります。


ドイツ国内では、ここからずっと西に行ったハイデルベルクやマンハイムから程近いシュパイアーにもすてきなロマネスクの教会があり 、すでにこのブログでも紹介しています。


ロマネスク様式の建物は、古いがだけに非常に重みがあり、私は好きですが、時代の流れとともに、ロココ様式などに改築されてしまったりするパターンもあります。
一方、イタリアなどにはこの時代の建築物はたくさん残っているようで、羨ましい限りです。


さて、話を戻して、こちらの聖レオンハード教会。
教会の塔は、14世紀後半のもの。1784年には、その塔の上にバロック様式の玉ねぎ型の冠状のものが取付けられました。それまで教会の塔というものが存在しなかったのでしょうか。ちょっと気になるところです。


教会内部はいたってシンプルですが、圧倒的な印象を与えるのは、モザイクの床。
20世紀に入って行われた改築では、このモザイクが非常に黒ずんでいたのだそうですが、それはモザイクの下のかなり近くが土であり、湿度が原因だそうです。改築後の現在は、湿度管理に重点を置いています。


(未確認ですが、普段はここは鍵がかかっていて、自由に入れません。ミサがある時間の前後に見学をすることができるとは思いますが、わかり次第、こちらで追加情報として連絡するつもりです)


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↑残念ながら、太陽の光が強すぎて、モザイクをしっかり見ることができませんが、これが中央にあるモザイクです。

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↑そして、祭壇の床も。

上の3枚の写真で見られるのはほんの一部ですが、メインな床はほぼ全域にわたってモザイク仕立て。教会そのものは大きいわけではありませんが、このモザイクの細かさ、美しさには圧倒されます。


普段は行くことのできない、中庭の方にも入ることができました。

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30分という短い時間で終わってしまいましたが、さすが文化財公開日です。こういう普段見ることができない場所を見学することができるので、非常にありがたく、私は毎年楽しみにしています。


この日、この教会ではたった2回、それぞれ10名の参加ができるツアーが開催されましたが、私が参加した回は、定員10名に対し、私を含めてたった4人の参加でした。若いカップルと、建築物に詳しそうな若い女性(多分レーゲンスブルク大学で歴史建築物とか勉強されている[た]人でしょうね)と私だけ。


話はまた変わりますが、中世のヨーロッパの町は城壁に囲まれていました。
レーゲンスブルクには179年に 450 x 550m の城壁が作られたあと、920年には西と北へ、1320年には、さらに西へ拡張していきました。
この聖レオンハード教会が建築された当時は、まだ町の外に建築されたという状態でした。それも、私には興味深い事実です。この公開日の解説が十分に理解できなかったのに加え、自分で調べようにも資料がないので、何とも言えませんが、歴史的にこの教会の立場が影響していたのだと思います。


この辺は6月にフラフラと通り抜けて非常に興味深い住宅が並んでいると思い、ブログでもすでに紹介しています。(こちら をどうぞ)


この聖レオンハード教会のすぐ側もとてもすてきでした。
例えば、この小道をご覧ください。

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見たこともないくらい細いんです。
どれだけ細いかどうやったら証明できるでしょう?と考えた結果、履いていた汚いサンダルで恐縮ですが、このよう(↓)に並べてみました(失礼!)


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すごいでしょう? 私の靴のサイズが23.5程度なのですが、大雑把に靴3つ分の幅ということなのです。
レーゲンスブルクで生まれて育った主人に、この写真を見せたら、すぐにわかりましたよ、これがKuhgässel(クーゲッセル)という名前だって。
なんと、この道の名前、グーグルマップでは表示されないくらいの細い道なんです。道は表示されるのですが、名前は出てきません。ちなみに、BayernAtlasというサイトですと、表示されます。

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  • 特派員プロフィール
  • レーゲンスブルク特派員

    レーゲンスブルク特派員
    吉村 美佳
    鳥取県出身。学生時代、社会人時代にバックパッカーとして25カ国を歩き回るうち、南米エクアドルでドイツ人と知り合ったのが運命の分かれ目。2002年12月よりドイツ在住。レーゲンスブルク観光局公認現地ガイド。普段は教会やビッグバンドでトランペットを吹いたり、自宅でピアノを教えたり。フリーライターとしても。ご連絡は、こちらまで。 DISQUS ID @disqus_mvlVIuxrhK

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