寒くなってもにぎわう園芸店に行ってきました。
10月。園芸店はあまりにぎわいをみせないだろうなと思うこの時期に、園芸店に行ってきました。
売り場の多くを占めるのは、お墓に植えるもの。
ドイツのお墓は、お花が常に植えられているのですが、例えば夏は乾燥に強いもの、できるなら毎日水をあげなくても大丈夫なものが好まれると思います。冬は寒さに耐えられるもの。放っておいても大丈夫なもの。となると、やはりある程度は種類が限られてくるので、似たようなお花があちこちで使われています。
日本では、お彼岸やお盆の前になると、お墓をきれいにしたりしますが、ドイツでは、それに当たるのが、11月1日。
私がドイツに来たばかりの頃に、この11月1日(万聖節)は、着飾ってお墓に行かなければ、と聞きました。なぜなら、あそこのオタクの誰々はいい服を着ていた、とか、だらしない格好だったとか噂が流れる可能性があるからです。
それと同様10月中旬あたりから、お墓の手入れが念入りに始まり、11月1日は美しいお墓に整えておかねばならないのです。
お墓は、全体に直接お花を植えるタイプのものと、たいがいは石で覆われていてほんの一部だけが土で直接植えるタイプ、または全部が石で、その上に、植木鉢にセットしたお花を飾るタイプのものの3種類がありますが、園芸店では、どうやったら美しく飾りつけられるかを、例として展示されていました。
植物の植え方も、野生的で不規則なスタイルもあれば、イギリス庭園のような画一的なスタイルもあります。
お墓の写真を撮影するのには、なんとなく抵抗があるのですが、これなら、堂々と!
ということで、今日は、そんな園芸店で展示されていたサンプルを紹介します。
ちなみに、10月24日の早朝、気温はマイナス2度でした。ドイツの冬は寒く、マイナス10度は当たり前、寒いときは、マイナス17度くらいまでなるのですが、お墓のお花はこれに耐えられるものだと、春先までこのまま過ごす感じです。春、外の水道管が凍らなくなる頃には、カラフルなパンジーやビオラを中心とした春の装いになり、春の喜びをお墓ででさえも感じることができるんですよ。
今回のお墓のお花についてですが、単純になりがちなところにアイデアを吹き込む企画で、ドイツ人らしからぬ(?)と感心しました。
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