地元の人と歩いたからこそ見えるミュンヘン

公開日 : 2022年06月11日
最終更新 :

ミュンヘンの日本人と一緒に過ごした1日を、3部構成で紹介します。

①ランチ、アフガニスタン料理 ②美しい通り ③ビアガーデン

今回はちょっと観光客にとってはマイナーな場所かもしれません。もっと「普通の」ミュンヘンについては、2022年5月の記事「日帰りミュンヘン①から⑤」をご覧ください。(第1回はこちらからどうぞ)

さて、今回、Haidhausen(ハイドハウゼン)と呼ばれる、イザール川より東の地区に行きました。

ミュンヘンは、日本人が4000人も6000人もいるような地区なので、せっかく外食するなら和食がいいなと普通は日本のお店を探すのですが、目的地の近くによさそうなお店がありませんでした。そのかわり、アフガニスタン料理のレストランがありました。

アフガニスタンって、どこ?と自信がなかったので調べてみると、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン、パキスタン、そしてわずかに中国とも国境を接しています(それでも???の場合は、大雑把にインドの北西、というイメージです)。

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ここのお店は12時に開店。歩道沿いにあるテラス席、意外といい感じでした(話しに夢中で写真を撮り損ねましたが)。

ランチメニューはわかりやすく、飲み物別で一律€10.40です。上の写真は、向かいの席の方の料理なので(写真は反対向きなのですが)、サラダ、チャバタ(パン)、鶏肉の串焼きピリ辛仕上げ。

実は私もこれにしようかなと思いつつ、でも、違うのにしよう!と思って選んだのがこの次の写真!

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とってもジューシーで脂ののった鶏肉と、付け合わせはバスマティライス。コリアンダーの葉っぱがエキゾチックで、コリアンダー好きにはたまらない。お肉のソースは、ちょっとピリ辛トマト系。ヒヨコ豆やドライ西洋すもも(種あり)が入った、異国を感じる味つけ。悪い意味ではなく、素直にとってもおいしくいただきました。見た目はちょっとつまらない、シンプルな料理のようですが、ソースの味が複雑で飽きさせない。分量はちょっと多いものの、おいしいライスと食べ出したら止まらず、完食。ちょっと遅れてグリーンサラダが出てきました。ちょっとドレッシングにパンチが効いていない感じもしなくもないのですが、ま、ご愛嬌。

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こちらは(↑)玉ねぎやミンチ肉がたぶんチャバタか何かに詰められた形で......クワルク(乳製品)ベースのソースが隅に、そして上にはヒヨコ豆を含むトマト系のソースがかかっているイメージだと思います。そして仕上げはたっぷりの大きめに刻んだコリアンダー。こちらもサラダが別途出てきました。

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取り扱っているビールの銘柄は、ミュンヘンだけあって、ホーフブロイハウス。飲み物込みで€12.90。プラス、チップを添えると€14〜15というところですね。

■Herat Afghanisches Restaurant

・住所: Kirchenstraße 62

午後ちょっとお散歩した通りは、ミュンヘンらしからぬ、落ち着いた美しい通りでした。この通りがPreysingstraße(プレイシング通り)というのは、ミュンヘンに数年住んでいたドイツ人の主人は、数枚写真を見た後すぐ見抜きました。思わず写真を撮りたくなるようなすてきな通りでした。

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重要文化財ですね、こちらの建物(↑)。一階建で1800年頃に建てられたもののようです。プレイシング通り66

そして次も重要文化財。17世紀に建設された木造建築。Kriechbaumhof(クリーヒバウムホーフ)と呼ばれるこの建物は、第二次世界大戦であちこちが焼け落ちた地区にもともとあり、18、19世紀にはホステルとして使われていました。1976年にいまの場所プレイシング通り71に移築されました。

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いまは、アルペン協会の所有のようで、看板がかかっています。

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すてきな建物が並ぶのですが、ミュンヘンのイメージと違う、そんな通りの写真もひとつ紹介しておきましょう。

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ミュンヘンの中で最も美しい通りのひとつとも言われているようで、地元観光のおすすめスポットのひとつとしても紹介されています。ドイツ語の情報ですが、写真つきで詳しく案内されています。

こちらへどうぞ。(ドイツ語)

ここで団体行動を終え、地元に精通したダンディーなK氏にご案内いただきました。

さあ、やっぱり気になるのはビアガーデン。

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案内していただいたのは、かの有名なホーフブロイハウスのビアガーデン。しかも、普通観光客が行く、あのミュンヘンのど真ん中にあるものではなく、ホーフブロイ・ケラーというビアガーデンです。ケラーというと、地下室のことですが、昔は、ここにビールを貯蔵していたのだそうです(1896年から1988年までの90年余りは、ここでもビールの醸造がなされていたようです)。

ドイツのビアガーデンは、持ち込みで自分で持ち込んだ食べ物をおつまみにビールを飲むことができるのですが、ビールジョッキの大きさは、1リットル(マス)とか500mlとか選べます。さすが、ミュンヘンのビアガーデンですね。どうやら自分で窓口まで行って注文し、サービス。グラスは飲み終わった後、自分で返却するのですが、そのときに、デポジットが戻ってきます。

ちなみに、ビールの料金は、レーゲンスブルクに住む私には、ちょっとびっくり「ミュンヘン価格」です。

例えば、ヘレスの料金は、0.25リットルが€2.70、0.5リットルが€5.1、そして1リットル(マス)が€10.20です。ただし、16時から21時半の注文では、すべてがマスでサービスされるとの注意書きがありました。畏れ多きドイツ人の傲慢さ(笑)というか、サービスの国でなく、効率の国なんだということを思い知らされます。

白ビールも0.5リットルと1リットルという選択肢がありますが、白ビールにもそんな大きなグラスがあるとは、20年ドイツにいる私も知りませんでした。

まあ、私はビアガーデンに行けば、上品な白ビールでなく、やはりヘレスを飲んでしまいますが。

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↑©️MKさん

この写真では空きがたくさんあるイメージかもしれませんが、ウェブサイトによると、このビアガーデンだけでも1750人分の席があるようです。本当に大きいので、いったんトイレに立つときなどは、自分の机の位置をちゃんと確認してからにしましょう(苦笑)。

■Hofbräukeller

・住所: Innere Wiener Straße 19

主要駅(Münchener Hbf)から、地下鉄だとU4またはU5で、トラムだと19番でMax-Weber-platzで下車。チケットの制約がなければ、町のすてきな風景が楽しめるトラムをおすすめします。

ここは、町なかのあの有名なホーフブロイハウスのビアガーデンと違って、観光客は少ないのでは?と思います。

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