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フランス/レンヌ特派員ブログ 高津 竜之介

フランス・レンヌ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


ブルターニュ地方の北部、モン・サン・ミシェル湾の西側に位置するカンカルは、美しい港とおいしい魚介類で人々を魅了してきました。とりわけ牡蠣はカンカルの代名詞的な食材として知られ、歴代のフランス国王や王妃マリー・アントワネット、皇帝ナポレオンなど名立たる人々に愛されたことで知られています。今回はそんなブルターニュ屈指の港町・カンカルの魅力を紹介したいと思います。


◇レストランやお土産屋さんが並ぶウール湾

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小高い丘のすぐ真下、モン・サン・ミシェルの湾に沿って、ブルターニュらしい石造りの伝統的な建物が軒を連ねています。カンカル自慢の海の幸を提供するレストランやカフェ、お土産屋さんが多く、地元の漁師たちの姿を見ながら活気あふれる港町の散歩を楽しむことができます。


◇その場で食べられる牡蠣市場が人気

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フランス王室の食卓に並んだカンカルの牡蠣の質の高さに敬意を表して、フランス国王フランソワ一世がカンカルに「町(ville)」という称号を与えたとの逸話が残されています。そんなフランス王室御用達の牡蠣ですが、実は現地の市場で安価に購入することができます。大きさによって値段が異なりますが、最も小さい5番というサイズなら1ダース12個で3ユーロでした(ちなみに牡蠣を剥いてもらうのに0.5ユーロ、レモンを付けるのに0.5ユーロ追加でかかります)。飲み物を持参している方たちもいれば、近くには白ワインなどアルコールを売っているフードトラックもあります。友達や家族と海辺に座って波の音を聴きながら味わう生牡蠣は、格別のおいしさです!


◇海にトラクター? 牡蠣の養殖

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世界で最も潮の満ち引きが大きい湾のひとつとして知られる、モン・サン・ミシェル湾に面するカンカル。潮が高い時間帯はボートが漂う美しい海ですが、干潮時には光景が一変します。漁業ではあまり見かけないトラクターが水の引いた海へと入り、養殖した牡蠣の出荷準備をします。この農業のような不思議な光景は、一見の価値ありです。


◇日本でも人気のブレッツカフェ本店

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銀座や神楽坂、表参道などに店舗を構えるブレッツ・カフェをご存じでしょうか。日本に居ながらにしてブルターニュ名物の絶品ガレットやクレープを味わえる人気のお店です。実はブレッツ・カフェの本店は、このカンカルの町にあります。1階では定番のガレットやクレープを楽しむことができるほか、シャンブル・ドットと呼ばれる民宿も併設されていたり、ミシュラン一つ星を獲得したこともある和洋折衷の本格レストラン「ラ・ターブル」も営業しています。


ちなみに近郊にはサン・シュリアックという「フランスの最も美しい村」があります。レンタカーなどをご利用の方は、こちらの村も併せて訪れてみてくださいね!


▼一緒に読みたい

【サン・シュリアック】漁師の願いが込められた村


それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。

〈文・写真:高津竜之介〉

「世界の最も美しい村をめぐる」では、フランスをはじめとする魅力ある小さな村の紹介や最新情報をお届けしています。もし良ければこちらのサイトも遊びに来てくださいね。


■今回紹介した街

・カンカル(Cancale)

・アクセス:レンヌから車で1時間程度

・参考URL:https://www.saint-malo-tourisme.com/decouvrir/un-territoire-unique/la-baie/cancale



2019年11月11日

ヨーロッパを訪れたら必ず美術館をチェックするという方も多いのではないでしょうか?

特にフランスにはルーヴルやオルセーなど、世界を代表する美術館が数多くあることで有名です。レンヌ美術館はあまり知られていませんが、小さな地方都市と侮れない素晴らしいコレクションを誇っています! 今回は、そんなレンヌ美術館の見どころやおすすめの作品を紹介させて頂きます。


◇ヴィレーヌ河のほとりに佇む美しい美術館

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レンヌ美術館は、町の中心を流れるヴィレーヌ河のほとりに位置しています。地下鉄 「レピュブリック」駅から近く、すぐ前にバス停もあるので、どこからでも行きやすい場所です。 外観はヨーロッパの美術館にしてはこぢんまりとして見えるのですが、中へ入るとその広さに驚いてしまいました。


◇ピカソやゴーギャン、シスレーなどの絵画が楽しめる

この美術館の良いところは、階や部屋によって全く違ったジャンルのアート作品が展示されているところです。モダンアートの像や絵画があると思えば、急にフランス印象派の作品やピカソやゴーギャン、シスレーなど誰もが知っている画家たちの作品がさり気なく現れたりと、全ての作品を新鮮な目で楽しむ事ができます。


◇暗闇と光の対比は必見! ラ・トゥールの『新生児』

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レンヌ美術館の1番の目玉と言われているのが、フランス人画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『新生児』という作品。彼は17世紀前半バロック美術の全盛期に活躍し、国王ルイ13世から「国王付画家」という称号を得たフランスを代表する画家の1人です。暗闇と光のコントラストを強調する技法を得意とすることから、「夜の画家」と呼ばれることもあります。


この作品では実際の炎が手の影に隠れているにもかかわらず、圧倒的な存在感を放つ光が印象的に描かれています。眺めているうちにろうそくの温かさと新生児を見つめる愛情のこもった眼差しのぬくもりを感じる、不思議な経験でした。この絵を見るためだけでもレンヌを訪れる価値があるくらいお勧めの作品です!


◇美術館の構造を活かした展示も楽しめる

作品以外にも、廊下や階段のデザインも面白く工夫されていて、子供でも飽きずに楽しめるのではと思います!


入場料は一般6ユーロ(学生と団体は4ユーロ、18歳以下と美術学生は無料)とお手軽なのですが、毎月第1日曜日や9月の”文化遺産の日”には誰でも無料で楽しむことが出来ます。個人的には、有名美術館のように人混みに邪魔されずに好きな作品をゆっくりと眺められるのも嬉しいポイント。レンヌを訪れた際にはぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?


それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。

〈文:高津佐紀、写真:高津竜之介〉

※著作権侵害の恐れがあることから、2・3・4つ目のテーマの画像を削除・差し替えさせて頂きました。

興味のある方は、ぜひレンヌ美術館に足を運んで実物を見てくださいね。

「世界の最も美しい村をめぐる」では、フランスをはじめとする魅力ある小さな村の紹介や最新情報をお届けしています。もし良ければこちらのサイトも遊びに来てくださいね。


■今回紹介した場所

・スポット名:レンヌ美術館(Musée des beaux-arts de Rennes)

・住所:20 Quai Emile Zola, 35000 RENNES

・アクセス:メトロ「レピュブリック駅」から徒歩5分

・参考URL:https://mba.rennes.fr/



2019年10月28日

かつてフランスの委任統治領だったレバノン。現在でも両国の間では交流が盛んに行われています。そのためフランスには美味しいレバノン料理のレストランも多いので、見かけたら迷わず試してみることをおすすめします! 今回はレンヌで本格的なレバノン料理を提供する、ル・メディテラネというお店を紹介します。


◇細かな彫刻に飾られた可愛らしい木組みの家

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歴史のある民家が立ち並ぶ旧市街の中心でも、ひと際見事な彫刻が印象的なメディテラネの店構え。趣のある店内で食事が出来るというだけでも楽しいお店です。クスクスなどの地中海料理を提供するお店は数多く存在しますが、その中でもレンヌ屈指の人気店として知られ、食事の時間になると多くの人々で賑わいます。


▼一緒に読みたい

【レンヌ】絵本の世界に迷い込む!木組みの家が連なる街並み


◇中東名物の本格フムス

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このお店を訪れた際に忘れてはならないのが、ひよこ豆をベースに数種のスパイスを加えてペースト状にした「フムス」(5ユーロ)。レバノンをはじめ中東で広く食べられている伝統料理ですが、ヘルシーで美容と健康に良い栄養が多く含まれていることから、最近はヨーロッパでも女性を中心に人気を集めています。初めての方も食べた事があるという方も、是非試してみてほしい本格的な味です。


◇素材の旨味が凝縮した魅惑のタジン鍋

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今回注文したのは骨付き鶏をレモンの塩コンフィとオリーブで煮込んだタジン鍋(16ユーロ)。三角帽子の鍋を被せて調理するタジン鍋は、素材から出る水蒸気を再び鍋へと戻す構造になっており、野菜本来の美味しさを存分に味わうことの出来る調理法です。骨付き鶏から出た旨味が染み込んだゴロゴロ野菜に、塩気の効いたレモン・ピールとオリーブがアクセントとなっています。奥深い味わいのタジン鍋をぜひご賞味あれ!


◇やみつきになる羊肉の串焼きと優しい味のクスクス

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最後にご紹介するのは、羊肉の串焼きと共に頂くクスクス(15ユーロ)。お米のような見た目のクスクスと呼ばれるパスタに、野菜たっぷりのスープを浸して味わう伝統料理は、あっさりとしていて日本人の舌にも良く合います。キョフテと呼ばれるつくね串と共に食べるのが最も一般的ですが、このお店では羊肉の串焼きもお勧めです。柔らかで風味豊かな羊肉は、やみつきの美味しさです!


私の専門とする「最も美しい村」と呼ばれる運動はフランスを発祥としていますが、今年は世界連合会に「レバノンの最も美しい村」協会が加盟をしました。そんな縁もあり、個人的にも特別な関心を抱いている国のひとつレバノンのレストラン情報を取り上げてみました。


それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。

〈文・写真:高津竜之介〉

「世界の最も美しい村をめぐる」では、フランスをはじめとする魅力ある小さな村の紹介や最新情報をお届けしています。もし良ければこちらのサイトも遊びに来てくださいね。


■今回紹介したお店

・店名:ル・メディテラネ(Le Méditerranée)

・住所:22 rue du Chapitre, 35000 RENNES

・アクセス:メトロ「レピュブリック駅」から徒歩10分



2019年10月23日
2019年10月19日
2019年10月 9日
2019年9月27日
2019年9月25日
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  • 特派員プロフィール
  • レンヌ特派員

    レンヌ特派員
    高津 竜之介
    レンヌ第2大学言語学部非常勤講師(日本語)。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。レンヌ第1大学経済学部修士課程一年目修了(2013)。サヴォワ・モンブラン大学(アヌシー)経営学研究科修士課程二年目修了(2014)。NPO法人「日本で最も美しい村」連合勤務(2016-2018)。原稿執筆、翻訳・通訳、現地コーディネート、ガイド講師などのご依頼も承っております。過去の仕事例等についてはこちらからご確認いただけます。お気軽にご相談ください。
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