【レンヌ】フランス屈指の規模の朝市!マルシェ・デ・リス

公開日 : 2019年03月09日
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毎週土曜日の朝、レンヌの旧市街にあるリス広場(Place des lices)では300を超える生産者が集まるマルシェ・デ・リス(Marché des Lices)が開かれるます。この朝市は4世紀にわたる歴史があると言われ、その規模はフランスで2番目に大きく、レンヌ市民にとって欠かせない場となっています。

新鮮な地元食材が揃う、レンヌ市民の台所

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住民が買い求めるのは、品質の良い新鮮な地元の食材。魚介類や肉、シャルキュトリーと呼ばれる食肉加工品、果物、野菜、チーズ、バター、色とりどりの花々。コンフィチュールに蜂蜜、パンやシードルと呼ばれるリンゴのお酒など、このマルシェで手に入らないものはないと言っても良いくらいの品揃えを誇る、レンヌ市民の台所です!

ブルターニュが誇る海の幸!

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この市場の醍醐味は、ブルターニュ地方近郊の海で採れた魚介類です。例えば、生きたまま並んでいる鮮度が抜群のオマール海老。沸騰した鍋に豪快に放り込んで茹で上げたら、塩を振りかけ、ちょっとだけレモンを絞って食べるのがブルターニュ流です。ぷりぷりとした触感に、濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。その他、小粒ながら旨味が凝縮しているモン・サン・ミシェル湾岸で採れたムール貝や、ナポレオンやルイ14世をはじめとする歴代のフランス国王にも愛されたと伝えられるカンカル産の牡蠣など、最高品質の海の幸が売られています。

農業も盛んなブルターニュ地方は美味しい野菜がいっぱい

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また、農業が盛んなブルターニュ地方ならではの野菜類も質の良いものばかりです。フランスで一番の生産量を誇るアーティチョークは、花のつぼみを食べる珍しい食材で、ホクホクとした触感に優しい甘さが魅力。ブルターニュ北西部ロスコフという小さな街の玉ねぎもお勧めです。薄いバラ色がかった玉ねぎは、甘さ・旨味共に最高品質として知られ、サラダとしても良く食べられます。また最近のトレンドで、有機栽培の野菜を扱うお店が増えてきています。お店や商品に緑色でAB(ビオ)のマークが付いているので覗いてみましょう。

屋台では安くて美味しい世界各国の料理が楽しめる!

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一通り食材を見終わったら、屋台の食事を試してみてはいかがでしょうか?炒飯や春巻きといったアジアン・フードや、海の幸いっぱいのパエリヤ、野菜がたっぷりでヘルシーなクスクスなど世界各国の料理が楽しめます。その中でも特にお勧めなのが、ブルターニュ名物のガレット(そば粉のクレープ)で特大ソーセージを巻いたガレット・ソシス。片手で食べられるので、食べ歩きにも便利です。

地元に住んでいると好きな店の常連になって立ち話をしてしまう、そんな店主と買い物客の関係を超えた交流の場になっているというところもマルシェの魅力です。フランス各地のマルシェを訪れたことがありますが、レンヌの朝市の雰囲気は格別です。ぜひともタイミングを合わせて、レンヌを訪れてみてくださいね!

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それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。

〈文・写真:高津竜之介〉

筆者

フランス特派員

高津 竜之介

NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。

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